9月15日(木)横浜にぎわい座
開口一番 前座 立川志らぴー 『ざるや』
『金明竹』
『青菜』
(仲入)
『たちきり』
開口一番前座の志らぴーは、来年1月から二つ目になるんだそう。
昇進が厳しい立川流のなかでも、談志の直弟子として厳しさで知られている志らく師匠の弟子。
なるほど、話しっぷりなどはできている感じだけども、どうしても早口になるし、年寄りには言葉が聞き取れないことがある。まあ、まだ真打ち昇進じゃないから、良いか。
『ざるや』、初めて聴く題名だと思ったが、縁起を担ぐ人の前で、縁起の良いコトバを喋って、お小遣いを貰うというモノだった。
そんなに面白い噺ではない。ざる屋に奉公に行ったモノが、ざるを売り歩くときの縁起担ぎコトバ、というだけで、こういうお題が付くのだね。
『金明竹』。なんとなく、”こんめいちく”と思っていたが”きんめいちく”。この題名も意味不明。
与太が留守番しているところに、使いの者が来て用件を伝えるが、それが、英語なまりと大阪弁なまりが混じって、実に解らないという。
他の噺家は、大阪弁なまりだけなのだけど、英語なまりを付け加えるのが志らく。志らくだけじゃないのかな。確か、前の100席のときにも聞いたようだが、ブログの件名にお題名を書いていないので、検索しようがない。
これは、志らく独自の世界で、爆笑モノ。
なまりが酷いが、喋っている内容は同じで、意味が通るはず。それを4回は繰り返す。この繰り返しがワザなのだが、志らくは、独自に英語なまりを付け加える。
『青菜』。例の「鞍馬から牛若丸が出て参りまして・・・」。
特に、志らく独自のくすぐりはなく。まあ、夏の、おなじみの噺。
どうも今度のシリーズは、100席シリーズと変わって、300席はあろうかという古典落語を、流れで纏めてしまおうという、志らくの戦略の実験らしい。
この日は、与太と旦那がテーマ。『金明竹』は明瞭。『青菜』も旦那の真似をするという与太話。
その流れで、『たちきり』。金遣いの荒い若旦那を100日間の蔵住まいをさせて懲らしめる。その間に、馴染みで、好きな芸子が死んでしまう。
蔵から出て合いに行くと、幽霊の芸子。好きだった三味線を弾かせると、もう一曲はできないと。線香が切れてしまいます、がオチ。
どういう繋がりか。志らくの説明によると、『金名竹』と『青菜』に登場する旦那の後日談。その旦那の子どもの話と言うことだそう。ムムム。やや無理っぽいか。
しかも志らくは、今回のシリーズはベスト64席だ、と間違える。
63席だよ。一日3席で21回。2ヶ月に一度だから42ヶ月。3年半続くのが今回のシリーズのはず。7月に始まったシリーズだけど、初回は聴いていないな。
さて、どうなるか。
次回は、『芝浜』と『親子酒』と『天狗裁き』。テーマは「夢」かな。
ま、楽しみに。