7.7に前立腺ガンの確定診断を受けたまでは、前のブログ。

 

2週間空いて、7.21に治療方針を決定するための最終チェック検査。

まず、午前中に骨のシンチグラフィー検査をするための造影剤注射。ガンマ線を出す薬を注射して、全身に廻る頃を見計らって、体内から出るガンマ線を撮影して、骨折やら、転移やらの以上箇所を撮影する。骨のシンチグラフィーなので、造影剤を骨髄などに注射するのでは無いかと不安だったけど、そうではなくて、結構太い血管注射。

血管注射は慣れているから大丈夫だった。

 

全身の骨に廻るまでに時間がかかるので、午後に画像撮影。それまで暇なので、読書など。

 

シンチグラフィー検査をして、予約ではまた時間をおいてCT検査だったけど、CT撮影科が混んでいなかったので、割とつなげてCT検査。これは、別に普通の。

 

この2つの検査結果を見て、1週間後の7.28に診察予約。

 

予定より早く、検査が終わったので、更に時間を潰して、かつて何度か通ったイタリアンへ。飲み過ぎ。

 

この1週間は落語会がひとつあるだけで、暇。この落語会はブログに書いてある。

人間暇だと、しかも一応ガンなので、治療法について色々考えてしまって、鬱々としてくるばかりなので、気を遣ってくれた娘と孫娘を誘って、原村の樅の木荘へ。

なんだか、この時期毎年通っているような。娘と孫は、石川在住なので、ワクチンなど接種していれば、「信州割り」という割引が使える。一人1泊5000円の割引。2人で2泊なので、ここで計2万円の割引を受けられる。

更に地元で旅行期間中使えるクーポン券も貰えて、かなりお得と言うこと。

で、いつもは一番安い部屋を使うのだけど、新館の和洋室を予約。

 

7.25。昼前に特急で茅野駅へ。今回はかなりの乗車率。

娘と孫はレンタカーで、金沢から。偶然にもばったり出会えて、良かったね。私としては、茅野とか八ヶ岳の料理、そばとか、馬刺しとかを昼食にと考えていたが、孫は、これから和食が続くので、洋食希望。

まあ良いのです。

そのまま割と早くに宿に。そこで、娘はリモートで仕事。孫は宿題。爺は○付け。

7.26は、近くの自然文化園へ。孫の遊び場所。アスレチックをしてりして、パターゴルフに挑戦。娘はかなり前にやったことがあって上手く出来ずにトラウマ。孫は嫌々。爺は昔を懐かしんでインストラクター気取り。

が、何と何と孫は最初はまったく出来なかったが、構えも変なのだけど、休息の上達で、終わる頃には来年もまたやりたいと。実は、このパターゴルフも、宿の関係のタダ券があって、ラッキーなのです。

レストランで、娘はリモート。孫は絵本読み。爺も絵本。絵本美術館に行く時間が無くなってしまって、宿に。

7.27は、近くの原村郷土館。ここで、孫は切り裂け織りに挑戦。子どもは上手になるねえ。ここも来年また来たいとか。お蚕さんの資料館もあって、お勉強たっぷり。夏休みの自由研究の課題が出来た。

昼頃に茅野駅でバイバイ。

 

という訳で、鬱々としてかもしれない3日間は、娘と孫のつきあいによって、楽しい、ガンを考えない時間になった。

 

7.28。診察。いよいよ、治療方針の決定。

まず、転移が無いことが先日の検査で確定したので、前立腺切除手術か、放射線療法か。

外科手術は、手技自体は軽く、容易になっており、入院期間も短くなってきてはいる。再発防止効果は抜群だろう。但し、前立腺と共に、精嚢の切除、括約筋も傷つけるので、膀胱と残った前立腺外の尿道をくっつける。吻合する等という難しい言葉を使うけど、単純につなげるだけ。

ということは、尿の排出を制御できないので、数ヶ月、1,2~3ヶ月くらいは、尿失禁する。まあ、単に漏れ出すのですね。おむつやパッドなどに吸い込ませるのだが、日に数回は交換が必要だし、どうしても匂いが。

これが嫌です。要は健康寿命を延ばして確保したいのだけど、手術そのモノも、また手術後もQOLが一番大切。

ということでダメでは無い限り、放射線治療を選択。医師はあっさり大丈夫ですよ、放射線にしましょうと。

ここがここのところの悩みだったけど、案外あっさりで、拍子抜け。

ただ、外部照射だから、近隣の臓器、直腸とか膀胱とか、尿道とかの細胞も破壊してしまうので、それを最小限に抑えたい。完全に前立腺だけに照射するのは不可能。

ために、血尿、血便、排尿、排便時の痛みが必須に伴う。どのくらいの期間かは、自然治癒力、再生能力によるよね。

大体、ガン治療効果は70グレイ程度の照射が必要。従来は身体の上部からだけの照射で、1回2グレイ、合計35回の照射で、月から金までで、7週間の通院だと。

最近は、寡分割照射という方法。1回の照射量を増やして、3.5グレイ位の照射でも治療効果や他臓器への影響に顕著な差違が見られないと言うことで、20回、4週間という照射が通常だそう。

寡分割、かぶんかつ、と読む。医者も難しい言葉を使いたがる。寡は、少ないという意味だよね。分割は、別けると。少ない回数で別けて照射する。

更に、最近始めた方法で、定位照射も出来るようだ。

もっと強い放射線を照射するが、位置を間違えないように、事前に前立腺の周りにゴールドマーカーを埋め込む。主として直腸への打撃を小さくするために、前立腺と直腸との間にスペーサーを埋め込む。

これによって、5回の照射も可能だと。計算すると、1回14グレイもの放射線量になる。スペーサーや位置決めによって多臓器への攻撃抑制が期待は出来るが、1回の放射量が多いような気がする。

また、マーカー埋込とスペーサ埋込のために、多分半身麻酔の手術が必要で、2~3日の入院を要する。

 

こういうことは、ほとんど事前にネット検索で調べておいたから解るのであって、15分くらいの診察では、理解できるはずが無い。

また仕事で、広島長崎の事件や、福島の事件の経験があって、放射線の知識もそれなりにあったから。

放射線療法を選択した上で、定位照射にするかどうかは、後日、放射線治療医師との診察相談にての決定で宜しいとのことなので、これはもう少し考えてから。

 

予想外だったの、グリソンスコアが4+3=7だったことを踏まえると、ホルモン療法を併用すると。

併用自体は想定内だったけど、まずホルモン療法を4ヶ月ほど先行させて、前立腺がん細胞の増殖を抑えてから、放射線を当てるのだと。放射線療法が終了するまでで、ホルモン療法も終了させる。

そこで、早速当日から男性ホルモンをブロックする薬を処方される。1日1回。

 

次回は、8.25で、その日に放射線治療医師の診察。男性ホルモンブロック剤の注射、6ヶ月ほど継続して効くのだって。PSA検査も。いわば、治療開始時PSA値、最終的に放射線が終了した時点でのPSA値を比較するため。

 

まあ、かなり前進したので、気分的には楽になった。知らずに緊張していたのだろう、診察終了で大いに脱力して、その晩はゆったりと飲んで、喰って。

翌日も、暑いのもあったし、ひがなのんびり。

次男が心配してくれて、7.29にランチのお誘いもあり、7.27時点では、大いに乗り気で、どこでなにを食べるかなど決めていたけど、キャンセルして、自宅で休息にした。

優しいのですね。