7月22日(金) 神奈川県立音楽堂
開口一番前座 春風亭いっ休 『?』
柳家三三 『道灌』
春風亭一之輔 『夢八』
(仲入)
一之輔 『普段の袴』
三三 『文違い』
最近は、コロナの関係で、終演後の演目表示が出ないことが多い。にぎわい座は出るんだけどね。
だから、聞き覚えのある演目でも、なかなか演目名が浮かばないこともあって、困る。
聴きながら、考えて思い出そうとするが、上手く出ないこともある。
開口一番の前座は、相変わらず、早口で、しかも初めての演目だったのか、まったく解らない。記憶に残らないから調べようも無い。
三三のはじめは『道灌』。これは内容も演目名も良く解る。
「七重八重 花は咲けども山吹の 実の一つだに無きぞ悲しき」
三三の道灌も、しっかりした噺ぶり。
一之輔の前半は『夢八』だって。初めて聞く噺だ。勿論演目名は解らない。今朝になって、ネットで調べた。
夢を見るのが好きな八五郎が、大家に頼まれて、一晩釣りの見学をすれば良いお小遣いになると言われて、出かけるが、実は釣りは釣りでも、首吊り。その死体との色々な絡みが面白い。首を吊られて死んだ人の仕草表情を手ぬぐいを絞って首に掛けて演ずるのだが、その仕草が、不気味さと面白さが出ねばならぬ。もちろん一之輔はちゃんと。怪談話のような、大笑い話のような。
仲入後の一之輔は『普段の袴』。ちょっと軽くね。
いささか普段の袴である、という侍の台詞を真似て言いたいだけの噺だが、鶴の画と、谷文晁、文鳥を分け知らない長屋の住人。こういうの一之輔得意。
最後のトリは三三の『文違い』。手紙をめぐる、自称「間夫」達と女郎のだまし合い、掛け合い。20両の取合い。聴いたことはある話だが、演目名もさっぱり解らぬ。ネットで関係語彙を入力して調べると、解るモノですね。
久しぶりの一之輔。面白かった。
三三も、重い噺ではなくて、軽い噺を2席。
こういう二人会も宜しいですね。ただ、どうしても会場がね。広すぎるし。クラシック演奏会用のホールだし。
寄席小屋風が好きだけど。