6月14日(火) 国立能楽堂

舞囃子 『花月』(喜多流)

  シテ:狩野裕一

  笛:平野史夏 小鼓:曽和伊喜夫 大鼓:柿原孝則

舞囃子 『胡蝶』(観世流)

  シテ:武田祥照

  笛:鈴木麻里 小鼓:飯田清一 大鼓:亀井洋佑 太鼓:澤田晃良

舞囃子 『巴』(金春流)

  シテ:柏崎真由子

  笛:熊本俊太郎 小鼓:寺澤祐香里 大鼓:柿原孝則

狂言 『茶壺』(和泉流 野村万蔵家)

  シテ(すっぱ)野村万之丞 アド(使いの者)河野佑紀 小アド(目代)石井惣太

(休憩)

能 『春日龍神』(宝生流)

  シテ(宮守の老人 龍神)今井基 ワキ(明恵上人)御厨誠吾 アイ(末社ノ神)野村拳之介

  笛:高村裕 小鼓:岡本はる奈 大鼓:亀井洋佑 太鼓:姥浦理沙

  面:前シテ「小尉」 後シテ「黒髭」

 

能楽研修発表会で、毎年1回で28回目らしい。国立能楽堂能楽(三役)研修生をはじめとする若手能楽師の技能研修のための公演。

出演者の中には、かなり名前のしれた方もいらっしゃるし、どなたが国立能楽堂研修生卒業者か、明示して頂けるとありがたかった。

かなり女流も多くて、前半だけで、笛が2人、小鼓が1人。金春流の舞囃子では、シテと地謡が全員女流。

増えているんだねえ。

笛で肺活量は大丈夫かしら、とか、地謡ではあの男声の迫力は出ないなあ、とか。

後半の能では、太鼓の女流を初めて見た。

 

前半の舞囃子3曲、何だかとても眠くて、よく寝てしまった。申し訳ない。

狂言『茶壺』も、よく知っている曲だし、出演者も全員見知ってはいるので、中間すべて寝てしまった。この1週間外出と外食が続いて、疲労がたまっていたんです。

 

能『春日龍神』、初見。

ストーリーは単純で、有名らしい明恵上人が、入唐渡天(唐に入って、天竺に渡る)せんと考えて、春日明神に暇乞いに来ると、行くな、行く必要な無い、すでに和の国でも十分となっていると説得されて、入唐渡天は諦めたところ、龍神が現れて、神の舞など舞って、去って行く、と言うだけ。

能の見どころは、後半の神の舞。勇壮で、激しく。

でも、個人的には、小鼓が師匠であるから。ずっと、打ち方など所作を眺めていました。若干だけど、鼓の音の打ち分けも。後見に、師匠の師匠の観世新九郎先生が付いていらした。大鼓と太鼓との連携も。

なので、寝ませんでした。

 

まあ、出演者だけではなくして、ワタクシもお勉強の能楽の会でした。そういう意味では、能を楽しむには至らず。