5月8日(日) 横浜能楽堂
狂言組 (和泉流 野村万作の会)
お話 深田博治
『仏師』 シテ(すっぱ)飯田豪 アド(田舎者)石田淡朗
(休憩)
『蝸牛』 シテ(山伏)野村裕基 アド(主)中村修一 小アド(太郎冠者)内藤連
狂言堂は、もう何回続いているのか。
今回は野村万作・萬斎のお家だけど、万作も萬斎も出演していない。だからか、見所は半分程度かな。
昔は、萬斎も出演していた。最初のお話で、萬斎は立ったままで、割とぶらぶらしながら話していて、きちっと座って話すお家と違ったけど、さすがで、面白かったし、話術は得意だった。
今シーズンも、万作・萬斎の会ではあっても、ご両人の出演はない。忙しいし、仕方ないのだけど。
若手育成に当てはめたのかな。
こちとらも、やや、狂言堂には飽きてきていて、毎月毎月第2日曜日に横浜能楽堂に出かけようという気力が薄れ始めている。だいぶの数の狂言もみたしね。新鮮さと興味が薄れてきている。
深田さんのお話は、普通。思い返すと、狂言堂に通い始めた頃のお話は、大抵、今日初めての方はどれくらいか、とか聞いていたし、狂言の特有に笑いを一緒にどうぞ、なんてのもあったが、狂言の普及の意味がもう無くなりかけたかな。
眠くなる。
『仏師』。石田淡朗さんは、見栄えも良いし、上手なのだけど、どうしてかな、もう一つブレークしない。中堅どころとして活躍を期待したい。
何度観ても、あの仏師の姿を変える辺りの即興形は、準備されているんだろうか、と思う。
アド田舎者の石田淡朗さんとの、テンポの良い掛け合いが見どころなのだけど。
半分くらい寝る。
『蝸牛』。シテ山伏の野村裕基君。山伏の入りの足使いはきちっとしている。それ以外でも、やはり、裕基君は段々と良くなってきている。万作、萬斎、裕基の3代目は揺るぎない。
寝はしなかった。
今回の狂言堂を観ていて、石田淡朗、野村裕基には、花形の花があるが、他の出演者は、下手ではないものの、普通。この2人だけで、お客を呼べるほどにいつなるのだろうか。
高等遊民。狂言堂の狂言のおかげで、能楽にハマっていった感もあるものの、もうそろそろ良いかな。毎月毎月ではなくて、席もセット買いはしないで、バラバラに買ったり買わなかったりにしようかな。出演者や、曲を観て、面白そうだな、見た方が良いかな、という回だけにしましょうか。