4月14日(木) 横浜にぎわい座
開口一番 桃月庵あられ 『松竹梅』
蜃気楼龍玉 『夏泥』
五街道雲助 『人情噺火焔太鼓』
(中入り)
桃月庵白酒 『お茶汲み』
隅田川馬石 『花見の仇討』
チケットを探しても見つからず。ネット予約して受け取らなかったのか、引き取りはしたが失くしたのか。
にぎわい座に連絡して貰って、チケットの引き取りは済んでいることを確認し、10分くらい前に入場口に行って、直前になっても指定席に誰も来なければ、入場を認められるという。
ホッと安心だけど、こういうこともあるのですね。ワタクシは、大分先までチケットを確保していて、それを日程順に並べて入れ物に入れておく。従って、次に行く公演のチケットが最前にあるはず。これを、3年以上キチンと行ってきて、大丈夫だったのだけど、こんなことは初めて。
何でこんなことになっちゃうんだろうと、その方が動揺。
開口一番前座は、なかなか上手いなあと聴いていたら、今年二つ目に昇進が決まっているという。
ゆっくりと話すのがよろしい。
この雲助一門会というのは、にぎわい座だけで13回目とか。他でもやっている。
なかなか個性豊かで、上手な4人組で、この取り合わせがよろしい。
毎度、口開けは誰か、と言うことになるらしく、ホントかどうか、その日に楽屋で決まるとか。
龍玉がトップで、『夏泥』。強盗に入ったが、金がない、さあ殺せと開き直られて、大工道具を質屋から出す金、等、召し上げられ、最後は飯代、溜まった店賃の一部まで。泥棒の困った様子と、被害者?の言いくるみ方が、なかなか演技も踏まえて上出来。
ここで雲助が登場するのは、毎度のよう。早く帰りたいのでしょう。今まで12回48席やってきて、演じる噺がないと断って、『火焔太鼓』を人情噺口調で喋るという。
あの女房とのやりとりなどが、人情噺風に、「ねえ、お前さん」などとなるのだから、可笑しい。同じ噺でも、滑稽話風に喋るのと、人情噺口調で話すのと、こんなに違うんだと思うと同時に、さすがに雲助、こんなことも出来ちゃうんだ、と。
これは聴きごたえがあった。
仲入後の白酒は『お茶汲み』。嘘つき花魁が語る身の上話と、それを逆手にとって同じ噺をする客。嘘の涙に、茶葉が頬に付く噺。
ふむむ、まあまあだけど、この位置で白酒が話すと、時間が無くて、こんなのにしかならないんだろうなあ。もっとじっくり喋らせないと。
トリは馬石の『花見の仇討ち』。これもキチンとやると、あれこれ面白い、脈絡のない場面も多いのだけど、端折りながらも一通りやると、こんな感じか。
この『花見の仇討ち』は、一之輔の爆笑モノが耳に残り、目に残っているんで、どうしても、もっともっとと思ってしまって、ダメですね、打ち込めない。
落語会も、毎度毎度、十分に楽しめる訳がない。いや、今回も悪くはないのですが。良かったのですが。
もう一つ。
高等遊民の初期と、落語の聞き方、楽しみ方が変わってきている。よく言えば、聴き慣れてきた。悪く言えば、飽きてきた。ほとんどわかった演題だと、良き面と悪き面とがある。
どの噺家を好きになるか、贔屓にするか、ということでしょう。
取り分けて、最近は、小鼓のお稽古も始めてしまって、その復習に時間も取られ、気も削がれ、以前ほど落語に集中出来ないし。
古典芸能のお稽古だけで、月に4回。お復習いや予習も含めると、かなりの時間が取られている。
更に、能楽中毒者で、お能の会の事前学習が楽しくて、十分学習をした後のお能が楽しくて。
高等遊民で、能楽中毒に陥ると、落語は少々数を減らさないとならぬか。
日フィルは、年間券で、お気に入りの席を確保しないと。
医者にも月2回が定着し、更に時々歯医者も。