3月12日(土) 横浜にぎわい座

開口一番 前座 柳家り助 『牛ほめ』

柳家権太楼 『疝気の虫』

(仲入)

柳家さん光 『粗忽長屋』

柳家権太楼 『百年目』

 

「鳴り物」特集と言うことだが・・

 

開口一番前座は、ダメ。必死で覚えたことをしゃべるだけ。

 

権太楼がまず登場。若干足下が覚束ないが、さすがの貫禄。

今年1月に新型コロナに感染して入院一週間の体験を、面白く語るマクラ。これで20分弱。

医者は優しいと振ってから『疝気の虫』。疝気の虫を捕まえて、色々白状させるところから。蕎麦が好きだとか、唐辛子は苦手で、それが入ってくると、別荘に逃げる話しとか。

患者に実験してみると、お腹から疝気の虫が蕎麦の香りに吊られて上がってくる。ここで、「その道中の賑やかなこと~」と上方風にして、鳴り物が入る。

患者の女房に、疝気の虫を移動させて、そこで唐辛子湯を飲ませると、別荘がないというオチは自然。

75歳。話しを自分のモノにしている。自由自在に語る感じ。

 

仲入後は、権太楼の弟子、二つ目のさん光。45歳だそうで、人の名前がわからなくなると言うことを導入にして、そそっかしい話しで『粗忽長屋』。まあ普通だね。まだ真打ちにはなれない。特色はない。下手ではないが、色はない。

 

トリは権太楼『百年目』。いずれもネタだし。大番頭が、若い衆に小言を言うところから初めて、花見の宴に出かけて、大ぶるまい、大騒ぎ中に旦那に見つかって・・という話しを、爆笑もあるモノの、人情噺風にもまとめる。

番頭が土手に上がって、鬼ごっこをするところ、で鳴り物が入る。

 

権太楼好きだなあ。上手で、貫禄も実力もあると思うのだけど、2階席は入らず、1階席も7~8割。

勿体ないというか、なんというか。でも、結構年期の入った客が多いよう。

 

また、7月に独演会があると告知。また来ましょう。