3月5日(土) 神奈川県立音楽堂

開口一番 柳亭市寿 『熊の皮』

『狸賽』

(仲入)

『道具屋』

『寝床』

 

前日4日の午前に3回目のワクチン接種。ファイザー、ファイザーと来て、モデルナなので、世評でも副反応多いと聞くが、いかならん。

が、4日も、腕の痛みが少しあっただけで、問題なし。軽くだけど、晩酌も。

で、5日、具合が悪ければ、欠席も覚悟していたけど、全然なんでもなくて、昼頃には、金沢から孫娘が雪避難してきて、問題なく、落語会へ。

副反応無し、は良かったのだけど、効くんかいな、という逆の不安も。

 

開口一番の市寿、『熊の皮』は、キチンとお題名も解って、いつもの通りの話し。

羽織を着ていたので、前座ではなく、二つ目だな。

どうってことない。そんなに下手でもないし、巧くも無い。

 

三三の登場は軽やかで、様子が良い。

マクラは、3日前とは違って、学校寄席の話しから、桃太郎、花咲かじいさんの小咄で、動物、狐、狸ということで、例の狸の恩返しシリーズ。今回は、『狸賽』。札に行くか、賽子に行くかという、流れ。

オチは、五の目を出して欲しいが、数字を言ってはいけないよというので、梅がどうのこうの、梅鉢の紋がどうのこうのと狸に指示すると、冠と笏。

春の、おめでたい、オチかな。

 

どうするかと思ったら、ここで意外の仲入。

 

『道具屋』。終演予定まで1時間近くあったから、そんなに長くないのを2席にしたと。

いくつかの小咄を集めた話しだけど、最後の客が、掛け軸を見せろ、見せると、相田みつお風の、「下手だって良いじゃないか、正蔵だもの」って書いてあるというのが、オチ。三平の方が良いのかもね。

これは初めてでした。

 

最後は、下がらずに続けて『寝床』。みんな義太夫を聴きに来てくれないのに怒ってふてくされている大旦那。もういいですよ、もう生涯義太夫は語らない、帰って貰いなさいと、番頭に告げる。そこで、番頭が、解りました、というのを、嫌違うだろ、そんなことおっしゃらずに、という美しい言葉があるじゃないか、という下り。

このそんなことおっしゃらずに、というフレーズが、新しい工夫かな。何回か登場する。

 

う~ん、全体的にイマイチの落語会。イマイチの三三。三三には合わない噺だったのかなあ。このコロナで、ロシアで閉塞な気分だと、爆笑モンが良いんだろう。だが、三三は、どっちかというとじっくり系で、爆笑系ではないと思うのです。

やや、退屈して、あまり気分転換にならなかった落語会。客席の一部からは、わざとらしい大声笑いも聞こえるけど、全体的にはノリが少ないし。主催者の回し者か。

残念。こっちの気分も落ち込んでいるし。

 

小鼓のお稽古で、苦しい思いになってしまっているし・・・。リズム感がないのです。