3月3日(水) 横浜にぎわい座

開口一番 前座 入船亭扇ぱい 『狸札』

『たいこ腹』

『長屋の花見』

(仲入)

『幾代餅』

 

開口一番は、扇ぱい、初めて。なかなか姿形のすっきりした落語家。本筋の古典をやろうということかしら。

「狸の恩返し」って題じゃなかったのかな。『狸札』でした。まあまあ。

狸が恩返しする話しって、札になったり、賽子になったりするらしい。そういえば。

 

今日はネタ出しせずに、三三の3席、真打ちのゲスト無し。10ヶ月に渡る十番勝負の番外編。毎年3月3日に。

 

まずのマクラは、2022年2月22日の22時22分調度に、220円の切符を買うという話し。全部2が並んで、よろしいというので、一部の鉄道ファンには注目されていたらしい。それを、たまたまその頃の時間に東京駅にいた三三が、思い立って、買わんとして、券売機に並ぶ。隣に並んでいた方が、ああっと叫んで、どうしましたか、という内に、もうすぐ23分になってしまいそう、とだけだったので、三三も23分の刻印になってしまった、というだけのマクラ。

どうってことないけど、なかなかロシアウクライナはマクラにできないし、こんなマクラ。これだけで20分くらい。笑いました。でも、時間使いすぎかな。

実は、5日にも三三の落語会に行くことになっていて、その時のマクラはどうなるんだろう、と。

 

『たいこ腹』。暇な若旦那が、昼日中から、幇間の一八を相手にして、鍼の練習をして遊ぼうという話し。

三三の若旦那は、なかなか粋な感じで、よろしいのです。

 

『長屋の花見』。三三は、こういう長屋モノはどうかしらと。

ケチな大家がいる貧乏長屋。番茶を薄めた酒擬きと、大根のカマボコ、沢庵の卵焼き擬きを持って、上野に花見に行くという話し。

こういうのは、一之輔がとても面白いのですが、三三もねえ。

 

仲入後は『幾代餅』。吉原の幾代太夫に惚れてしまって恋煩い。一年後に金を貯めて、醤油問屋の若旦那に扮して、幾代太夫に会えて、誠意が通じて、来年の3月15日に、年季が明けて、女房になる話し。

もうちっと、深く話すと良いのだけど、よろしかったです。様子が良いねえ。

マクラに時間を取られすぎて、ちょこっと端折ったかな。

三三、長屋モノよりは、人情絡みのモノが良いような。