2月10日(金・祝) 梅若能楽学院会館
連吟 『胡蝶』 三吉徹子 山村庸子
仕舞 『知章』 小田切康陽
『二人静』 角当直隆 松山隆之
『碇潜』 梅若紀彰
舞囃子 『弓八幡』 土田英貴
笛:栗林祐輔 小鼓:岡本はる奈 大鼓:柿原光博 太鼓:小寺真佐人
狂言 『昆布売』 (和泉流 三宅会)
シテ(大名)三宅右矩 アド(昆布売)三宅近成
(休憩)
能 『西行櫻』
シテ(桜ノ精)松山隆雄 ワキ(西行上人)殿田謙吉 ワキヅレ(花見男)大日方寛
アイ(西行庵ノ能力)金田弘明
笛:栗林祐輔 小鼓:観世新九郎 大鼓:柿原光博 太鼓:小寺真佐人 地頭:梅若実
面:紹介無しだが、皺尉か石王尉
今年は、梅若会の定式能や別会能に、できるだけ参加しようと思う。お稽古しているためだろうが、梅若流が性に合う。
連吟は、女流二人。なかなかの貫禄で、よろしいと思います。
仕舞は3曲。いずれも良かったが、なんと言っても紀彰師匠の仕舞は、欲目じゃなく、ピカイチだと思うのです。緊迫感、力強さ、キビキビした動き、などなど。『碇潜』は、6月1日に囃子科協議会で紀彰師がシテを務められる予定。そちらも楽しみ。
『二人静』は、プログラムでは山中迓晶さんが出演予定だったが、欠席で、松山隆之さんという若手。
舞囃子は、とにかく格好いいなあ。やってみたいと思わせる。難しいのだろうな。どうやってお囃子と合わせるのだろうか。小鼓の岡本はる奈さん、横浜能楽堂で週日の夜にお稽古をやっているようなので、どうしようか、習ってみようか。
狂言『昆布売』、4回目。太刀を構えたシテ大名が、通行人の昆布売りを威して太刀を持たせて、意気揚々と進むが、ふと怒ったアド昆布売りに逆に太刀で威されて、昆布を売らされる話しで、よくある、威張る大名パターン。
冒頭、雇い人はあまたいるが、皆々用を言い付けて出払っているから、自ら太刀を持って出かける、等と言うけど、ホントかしら。ホントはいないんじゃないの。だから、アド昆布売りを従えて歩むとき、家来のような呼ばわりをして、悦に入るのです。
能『西行櫻』、あれだけ知っているのに、まだ2回目なのです。初回は、2020年8月の能楽公演2020で。その時は、事前発表のシテは梅若実師で、急遽交替したのが銕之丞先生。あの時は、「杖の舞」という小書きが付いていて、実先生でもできるのかなと思っていたら、交替してしまって、よっぽどお悪いのかしらと思っていました。
今回は、おシテは松山隆雄さんというベテラン。当日配布された役者として、地頭に実先生が会ったが、またドタキャンかなと心配したけど、なさった。後列4人は、なんと貴人口から登場。あの扉が開くのは初めて見た。最後の退場は、通常通り切り戸口からだったけど。あの扉は、実際に開くんだねえ。見学会でも開けて貰ったことはなかったです。
梅若本の『西行櫻』を、事前に十分学習してきたのに、持ってくるのを忘れて、何だかそれがショックで、ストーリーとか、舞の順を追えない。
クセ舞とか、序ノ舞は、さすがにベテランで、見とれたけど、全体としては、眠くなってしまって、残念。このところ、よく眠くなるのは、困ったモノ。