10月16日(土) カルッツかわさき

指揮者:アレクサンドル・ラザレフ

ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲

  ソリスト・宮田大

  ソリストアンコール・カタルーニャ民謡「鳥の歌」

(休憩)

ブラームス:交響曲第2番

アンコール・ブラームスハンガリー舞曲2番

 

ラザレフが戻ってきた!

横浜定期では、2018年11月以来。3年ぶり。このブログの登場は、わずか2回目となるが、ブログ作成以前から、良く聴いていた。

もうそれだけで、感動。

 

事前にツイッターで告知があったらしいが、登場の仕方が変わっていた。

常は、楽団員、コンサートマスターが出てきて、チューニングして、それから指揮者。ラザレフの場合は、お辞儀もそこそこに、バッと振り始めるから気を抜いてはいけない、等と話していたら、おじさんがマスクして一人で登場。あれれ、これは、ラザレフでは無いか。気付いた観客から拍手が起こる。皆々、心待ちにしていたラザレフの、あっけない登場。おどけたように、指揮台の回りをシュッシュッと消毒始める。笑い。

皆さん、うれしいのですよ。陽気なラザレフが、来た!

 

ドヴォルジャークのチェロ協奏曲。ダメだ、始まってすぐに、うれし涙と、その音への感激涙。最近、あまり涙の演奏会は無いなあ、等と思いながら、こぼれ落ちる涙。

ソリストの宮田大は素晴らしい。極弱音部と、強音部との、変化の移動と、音の弾き。なんて、ボクは演奏者じゃ無いけど、素晴らしいのはわかる。チェロが好きになるよね。早速、このブログは、ロストロポービッチのバッハ無伴奏チェロ組曲を聴きながら書いている。

ティンパニはエリック・パケラだ。フルートの真鍋恵子さんのバッチリ付け睫毛。

なんと言っても、楽団員と指揮者のぴったりした呼吸。こんなにも、指揮者によって違うのだ。ハーモニーを紡ぎ出す。観客も入れて、三身一体感、充実した演奏を生み出す。観客は、ラザレフだから、久しぶりのラザレフだからと期待で一杯、真剣に聴こうとする。それに反応する楽団。受け止め指揮するラザレフ。

第3楽章でも、涙。

 

ブラームスの交響曲2番。こんな大曲を2曲も演奏するなんて、ずるいよ。

やはりこの曲も泣いてしまう。第1楽章と、第4楽章。事前に名演奏といわれるモノをYouTubeで聴いてはいたが、全然違う。やはり、生コンサート。しかも、ラザレフと日フィル。

楽章ごとに、チラチラ懐かしのドヤ顔。最後は、どさっと振り向いてのドヤ顔。良いぞ。良いぞ。

アンコールは、ハンガリー舞曲。盛り上がるねえ。ここでもドヤ顔で。アンコールでも泣いてしまって、恥ずかしいやら。

 

次回は、インキネンの指揮で、ブラームス交響曲1番なのだ。今回の演奏はしっかりと記憶に止めて、次回へ。

 

前のブログで、高等遊民もブログでややお疲れとしたけど、何の何の、素晴らしき演奏を聴くと、ブログがまったく苦にならないどころか、書きながら反芻して、ニタニタしてくる。