10月12日(火) 横浜にぎわい座
開口一番 立川生ぼう 『松竹梅』
生志 『悋気の独楽』
(仲入)
生志 『らくだ』
東京四波というユニットの落語会に、2年連続で参加して、そこで初めて立川生志という名前を知って、一度目はたいしたことないなあ、と。2度目、今年8月かな、生志のマクラが世相をぶった切って、悪口雑言、気持ちよいモノだったので、独演会でも行ってみようかと思い、このチケットを買う。
生ぼうの『松竹梅』は、前日の前座よりはよろしい。松と竹と梅が付いた名前の出入り職人が、結婚式にお呼ばれしてお祝いを口上する話し。まあまあでした。
さて、生志のマクラ。横浜市長選に出た林市長をばばあといって、何もしていないじゃないか、と。まあそうなんだけど、ばばあと罵れば受けるというもんじゃないよね。オンナと妾の話、男女平等に反する、とか。まあそうなんだけど、使い古されたマクラネタ。世相をぶった切ることだけに価値を置いて、自分の本心ではなくして、そういう芸を披露しているだけじゃないのかしら。一度は面白いけど、ダメだなあ。それとも、適当な話題が見つからなかったか。
やはり、小三治師匠のことも。柳家小さん、その弟子の談志、小三治。談志の弟子の生志。談志の思い出、小三治の思い出エピソード。世相をぶった切りはしないけど、こっちの方が面白い。
『悋気の独楽』。まあしっかりと喋るけど、それだけ。談志の弟子感はない。
『らくだ』。おや、大ネタをやるねえ、と思って聞いていました。屑屋が、酒を飲み始めて、段々とあにいと立場が逆転していく様、ここはじっくりと聞かせて貰った。
これから、死体を菜っ葉桶に入れて、焼き寺に持っていくシーンが続くが、ここでお終い。
あれまあ、と思っていたら、仕方なし。どうしても9時で終わりにしろという横浜市の方針か。そういえば、前日の三三も、ピタリ9時前に終わっていた。
10分弱残っていたら、下がらずに、自分の宣伝。チケットを買ってくれだとか、なんだとか。確かに、苦しいのだろうけど、そういう音はサラリとにしましょうね。なんだか、あざとくてね。
にぎわい座は半分しか席を売らないけど、入った客はそのまた半分以下。2階席はゼロ。
さもありなんでしょうよ。
立川流は、志の輔は別格として、談笑・志らくと並ぶかもと言う生志のハズなのに、あかんなあ。東京四派以外は、もう聞かないな。生志は、落語をやりたいならば、立川流を脱して、頼み込んで、どこかに入れて貰った方が良いような。