7月10日(土) 関内ホール

開口一番 柳家緑太 『あくび指南』

柳家三三 『青菜』

(仲入)

桂宮治 『権助魚』

柳家花緑 『不動坊』

 

昼日中の関内ホール落語会。案外、空いていたが、席は市松ではない。つまり、後方は空きが目立つ。

 

柳家録太、二つ目だって。初めて聞くかな。『あくび指南』。今回は、風林火山の山のあくびから、だけど、解らない。最初の小さな指南のあくびは噺家が独自に作るのかな。メインは、普通の夏の船遊び。もっと、気だるくしなくちゃ、って。

花緑の弟子。花緑は小さんの弟子だから、筋は通っているけど、芸はどうか。

 

柳家三三は、ここで登場なんだ。トリだと思っていた。袴着用で登場。スケジュールの関係かしら。でも、時間を使って『青菜』。柳影の冷たい酒、鯉の洗いとくると、まあ、鯉の洗いが食べたくなる。そして、青菜の話。鞍馬から九郎判官が出てきまして、ああそうか、義経にしておけ。

三三は、今一番好きな噺家。良いよねえ。風情もあって、面白くて、古典をキチンと。飽きさせずに。食欲をそそる。

 

桂宮治は、大声で、迫力の力勝負。『権助魚』。伸び盛りの噺家で、爆笑を取る。旦那が女ができたと権助に1円の小遣いで後を付けさせるが、旦那に2円で再買収される。アリバイ工作の網で捕る魚が、山の中の田舎暮らしの権助にはさっぱり解らない。その大混乱ぶりを、面白く。爆笑。

 

トリは柳家花緑の『不動坊』。なんでも、確か発達障害があって、真打ち昇進が遅れたか。小さんの弟子で、三三のことを、「三三君」と呼んでいた。同期かもしれないけど、実力はまったく違う、雲泥の差。宮治の後で困っていたけど、この3人でトリを取ること自体が無謀でしょう。

美人後家が、まだ49日も過ぎないのに再婚して、悔しい長屋連中が、いたづらをする話。話しは面白いはずで、夏の幽霊ばなしでもあるから、良いはずなのですが、眠くなってしまった。

三三、宮地でたっぷり笑って、堪能したから良いんだけど。

 

今月三三は12日のにぎわい座、14日には花緑と二人会で町田。続くのだ。楽しみです。三三が今は一押し。