5月12日(水) 横浜にぎわい座

開口一番 前座 ?? 『たらちね』

林家けい木 『壺算』

『あくび指南』

(仲入)

『佐々木政談』

 

兼好のよこはま一人会、ブログをチェックしたら、2020年12月に第32回、2019年6月に第30回を聴いている。何だか、一回おきだな

上手な噺家だから、毎回聴きたいけど、重なったんだろうね。今後も。

 

開口一番の前座は、とにかく早口で、何を言っているかわからない。なにしろ、自分の名前も、師匠の名前も聞き取れない。

突然話し出すこともあって、挨拶だから、なんとか家のしょうぞう(?)の弟子の、しょうご、と聞こえたようなので、そのままメモしたが、後で、張り出しを見ると、生ぼう、だと。屋号は、このところのにぎわい座は記載が無い。

次の二つ目が、さっきのは立川流だと言ったような。とすると、立川生ぼうか。とすると師匠は誰か。

前座は、名前だけでも覚えてください、なんて良く言うじゃないか。それが聞き取れないのは、ホントにむっとする。

『たらちね』は、例のつるじょ、つるじょだけど、まあ、下手なのは仕方が無い。もっとゆっくり、はっきり喋りなさい。

 

二つ目の林家けい木。自らも色物と言っていたように、東京の寄席では、物真似で売っているらしい。三遊亭兼好、三遊亭文菊の舞台上がりから最初の挨拶、林家に移って正雀、金原亭馬生、隅田川馬石、五街道雲助、桃月庵白酒の語り口の物真似。寄席に通う人ならば解るけど、そうではないと難しいかな。だけど、にぎわい座に出演した落語家ばかりで、しかも、林家一門だから、まあ選択したのかな。

落語は『壺算』。聴いていたらば、兼好の『壺算』をありありと思い浮かべてしまって、同じ『壺算』でも、こんなに違うんだ、と。二つ目と、上手な真打ち。違うんだねえ。でも、絶対に兼好のマネの話し方だよ。仕草も。

 

『あくび指南』。夏の川遊びのあくび指南だとばかり思っていたが、その前に、お湯屋のあくびの指南から入った。熱い湯に浸かって、唸って、都々逸を口ずさんで、欠伸が出て、お念佛に至るという。あれまあ、こういうあくび指南もありなんだ。こっちが本当なのか、兼好作なのか。

夏の川遊びも入るが、いずれも、これから開始するあくび指南の題名を呼び出す感じ。これも新しくて、面白い。

さすが、兼好。爆笑しました。

 

『佐々木政談』。町奉行ごっこをしていた子どもと奉行のとんち合戦で、子どもの賢さが示される噺。

対戦になる辺りは、聞き及んでいたし、その他の箇所も、知っていて、特に新しいくすぐりは無かったけど、これもさすが兼好。

子どもの遊びで、1~一〇まで「つ」のつかない数はない、という辺り。1つ、2つ、だが、十つは無かろうと、でも5つで「つ」が二つ付くからこれで全部一〇まで行けるんだという。ふむふむ、始めて理解した。

兼好良いねえ。次回もね。

2日続けて、面白い、大笑いの落語会でした。

若い落語家は、寄席が閉まってしまって、収入が途絶えて大変らしい。横浜に来ていただければ。