4月16日(金) 神奈川県民ホール
指揮者 沼尻竜典(←ラザレフから交替)
シューマン:ピアオ協奏曲
ソリスト:河村尚子
ソリストアンコール:シューマン「ミルテの花」より献呈
(休憩)
ショスタコーヴィチ:交響曲5番
神奈川県民ホールでの公演。土曜日ではなくて、金曜日の公演だから、19時開演。
食事を済ませてから、と思ったが、なかなか近隣の飲食店が閉店になったり、昼営業だけだったり。
昔々、長男がまだ小学生高学年だった頃、30年くらい前かな、そのころは日フィルの横浜定期は神奈川県民ホールでやっていて、2席持ってた。そうだ、3階の最前列中央。開始前に、よく、当時は『味の街』と言った、現在の産貿ホール地下レストラン街で食事した。中華だった。そのお店に行ってみた。まだあったけど、爺さん一人で営業していて、効率は悪い。昔は老夫婦だった記憶で、当時から老夫婦のイメージだけど、30年前だから中年夫婦だったんだね。それが一人になっていた。
コンサートとは関係ないけど。時代・・
指揮者の沼尻さんは、あまり記憶はないけど、元は、日フィルの正指揮者だったことがあるらしい。聴いたことがあったかないか。
まあ、しっかりと指揮していました。直前までラザレフで調整していたけど、沼尻さんへ。
現在は、神奈川フィルの音楽監督。神奈川とは縁が深い。
シューマンのピアノコンチェルト。いつもの始まる前の解説で、クララシューマンの話が出て、クララをイタリア語で書いて、ナンチャラだと、、あのドシララになるんだって。ホントかいな。ま、どうでもいけど、何度も何度も聴いている曲で、始まる前は、泣くぞ、と思っていたけど、泣かなかった。
ソリストの河村さんは、相変わらずパンフには非公表だけど、39歳。青緑にキラキラが付いたロングドレス。胸はV字に開いていたような。
そうです、なんと、この日は、オペラグラスを忘れて、よく見えず、楽しみが少なくなったのでした。
ソリストアンコールは、掲示されず、ツイッターで。シューマンぽいなと思ったら、そうでした。リスト編曲。
ショスタコーヴィチ交響曲5番。好きな曲です。日フィルでも聴いたと思う。
第一楽章、始まると、すぐにドカンと。
解説で、第三楽章の静かな部分が聞き所とも言われていたので、じっと聞き込むと、そうだね、ここの弱音部が美しい。ソロパートも多くて。ヴァイオリンのコンサートマスター木野さん、ファンのフルート真鍋恵子さん。オペラグラスなかったのでよく見えなくて残念でしたが、良い音。
で、第四楽章に飛び込むと、あの低音のド迫力に、胸が躍る。
終曲部のララララララ。何度聞いても素晴らしい。やはり、涙が。
中間の休憩時間に、アナウンスで、指揮者がタクトを下ろすまで演奏中ですので、拍手等お控え下さい、だと。気になることはあったけど、そんなことアナウンスで言われるのは初めてで、あれまあ、そんなこと言っちゃうんだ、と思っていたら、沼尻指揮者、なかなかタクトを下ろさない。わざと溜めていたような、そこまで溜めなくて良いのにと思うほど。やはり、通常の感覚でブラボーを叫びかけた観客がいて、すぐに止めたけど、なんだか却って気まずい雰囲気。
ワタクシも、あの終わり方で、拍手したいよねというタイミングでも、まだタクトを下ろさない。沼尻さんのこだわりなんだろうけど。
有名曲だけに、気持ちよく終わらせてくれ、という感じ。
神奈川県民ホールの音響効果、2階席はあまり良くないような印象。最前列だけど、音は十分に届かないような。籠もってしまう。こっちの耳が遠くなったのだろうか。みなとみらいホールで聴きたい。