2015年2月発行 白水社

 

時間があったので、図書館に寄った際、ふと手に取った本。

表題が、狂言の家に生まれた能役者、というあまり深刻な芸談義でも無かろうと、気楽な読み物かな、野村四郎さんの著書だし、と読むことにした。

 

図書館で半分以上読んでしまって、借り受けてきた。

 

読んで、スゴイ本だと気付いて、これは何かまとめなければならぬ、中学生頃に流行った読書日記じゃ無いけど、そこから得たモノを、纏めなければならぬのだな、とは思った。

 

お能の、若干の知識が無いと、理解は出来ないだろう。大した説明もなしに、能の曲の話題に入ったり、仕舞の型に入ったり。また、人物関係も。

もとより野村四郎さんは、狂言方野村萬、野村万作の兄弟で、3人とも人間国宝。至高の能楽師兄弟と言って良い。

その四郎さんの半生が、能談義、シテ方としての能のあり方などを、きら星のごとき表現で紡ぎ出される。

 

とてもとても、私ごとき半人前のド素人が、纏めて、感想を書き記すと言うことなど出来ない。

 

しかし、これは読んだこと自体を記録にとどめねばならない。

目次だけ書く。

一章 狂言の血

二章 能の性根

三章 能の構造

四章 能の越境

五章 能と教育

 

かって、書棚に収めればいつでも再読できるのだけど、基本的に、もう書籍は買わないようにしている。溢れかえっても仕方ないし。まだ、捨てていない本が沢山あるし。

でも、こうしてブログに記録しておけば、気付いてまた読むこともあるでしょう。