2月13日(土) 横浜能楽堂

指導者 シテ方観世流 梅若紀彰

     小鼓方大倉流 鵜澤洋太郎

     大鼓高安流 柿原弘和

賛助  シテ方観世流 角当直隆

     シテ方観世流 松山隆之

     シテ方観世流 伊藤嘉章

 

午前の部が、謡・仕舞教室生徒の男性陣の素謡と仕舞、大鼓教室の生徒の連調の、発表会。

午後の部が、謡・仕舞教室生徒の女性陣の素謡と仕舞、小鼓教室の連調の発表会。

 

この教室は、当初去年の5月から8月に予定されていたが、コロナで、延期となり、11月から2月に変更になって、発表会も、コロナ緊急事態宣言によって、午前の部と午後の部に分かれる。

私は、その前回(2019年5月から)の生徒と言うことで、見学というか、どんな様子かなと、若干の先輩ずらを内心示しつつ参加。

 

謡仕舞教室の素謡と仕舞は、評価できるほどの実力はない。ただ、一生懸命練習されていたようで、成果より、参加に異議があったと思う。

初心忘るべからず。

1年前の様子と練習を思い出しつつ、ホントに何にも解らなかった生徒を、わずか10回の教室でご指導くださる指導者の方々に頭が下がる。

特に、小鼓、大鼓は、コミを取るのが難しいはずで、なんとか、私も練習した方がよろしいのではないか、と確認。こんな教室、今後もあれば。

現在、紀彩の会で教わっている謡『田村』と仕舞『高砂』を、まずしっかりやることでしょう。

 

指導者の方々も、やっと終わったという開放感があったのか、番外編の仕舞と居囃子が午前の部と午後の部にそれそれ用意あれていて、午前の部は仕舞『天鼓』梅若紀彰、居囃子伊藤嘉章・柿原弘和・鵜澤洋太郎の予定通りだったが、午後の部の最終、ホントにお仕舞いとなった時に、予定を変更して、舞囃子2曲に変更された。

『天鼓』はシテ梅若紀彰、大鼓柿原弘和、小鼓鵜澤洋太郎、地頭角当直隆。

『放下僧』もシテ梅若紀彰、大鼓柿原弘和、小鼓鵜澤洋太郎、地頭伊藤嘉章、という陣立て。

 

思いも掛けずに、舞囃子が聞け、観られて感激、大変にお得でした。

もうあのレベルのシテ方、囃子方が付くと、やろうじゃないかと盛り上がると、キチンと出来てしまうのです。しかも、そういちゃあだけど、会費を貰っての公演ではなし、ただ、気分が乗ったということで出来てしまう。先生方も、開放感もあって、楽しそうに舞、謡、囃子する。よく、狂言で、一差し舞給え、地は私が、等と興に乗って遊ぶ風景があるけど、それに近い感じ。

 

いいなあ、心のままに舞ったり、謡ったり出来るなんて。そのレベルには到底及ばない高等遊民。だけど、うらやましい。