1月11日(月・祝) 横浜にぎわい座

開口一番 前座 古今亭菊一 『初天神』

『がまの油』

『紙屑屋』

(仲入)

『幾代餅』

 

非常事態宣言が発令されているのに、その前の1月6日から6日連続してのお出かけ。さすがに少々疲れた。

元旦からすると、一歩も外に出ない完全ステイホームは、5日(火)だけでした。

 

この日のにぎわい座は、ガラガラで、雰囲気的に盛り上がらないこと甚だしい。20時以降の外出、外食禁止という訳だから、14時からの公演には何の規制もないはずだけど、やはり、外出抑制にはなるらしく、それが非常事態宣言の目論見だろう。

 

開口一番の『初天神』は、正月に相応しい演目だが、前座のスピードについて行けず、客席も沸かない。

ところが、たまたま当日券があったので孫を連れて行ったらば、小学1年生なのだけど、えらい受けていて、大笑い。こども受けする演目っちゅうのんはあるんだね。

孫は、その後の古今亭志ん輔の3席は、全部寝ていたから、前座の菊一さん、良かったね。

 

『がまの油』と『紙屑屋』は、引っ込むことなく連続で。志ん輔、場を盛り上げようと、マクラから一生懸命なのだけど、そもそもガラガラの会場では難しいし、笑いもさして出ず、志ん輔もやや空回りしてしまって、失敗だったね。

『がまの油』の口上部分は、さすがで、淀みなく話す。

『紙屑屋』では、ワタクシもついウトウト。普通の話しぶり。

 

『幾代餅』。ここでやっと盛り返す。

考えてみれば、吉原の太夫が職人などに嫁入りするのは、『紺屋高尾』も同じでしたね。いずれも、見そめて、給金を貯め込んで、ナカに行く。どこぞの若旦那に化けるが、最後に素性を明かして、それで感動されて、来年3月の年季明けに嫁に来る、その後の二人の商売は繁盛する。

 

今回は、十分知っている演目ばかりで、しかも元気印の古今亭志ん輔なので、気楽だったけど、やはり、コロナだな、会場も、ワタクシも気分が盛り上がらない。

孫と行けたことだけはとても良かった。