1月8日(金) 横浜にぎわい座

開口一番 前座 柳亭市松 『元犬』

二つ目 柳亭市寿 『悋気の独楽』

『厄払い』

(仲入)

『妾馬』

 

2度目の緊急事態宣言発令初日のにぎわい座。事前の通知で、落語会は予定通り行うが、不安な方には欠席しても後日払い戻す、という。もうチケット売っちゃっているし、直前だったから、最高の対応かなと思います。

行ってみると、なるべくお客様の滞在時間を少なくするため、として、開口一番前座を予定の19時からではなくして、18時45分から開始。これは、あまり意味がなかったかな。どうせ20時に終わる訳ないのだし。

19時から二つ目が話し始めて、やっとお客が入る時間なのだけど、それでも空席が目立って、2階席はいないか、1階席も3分の1くらいか、という感じ。それでも、私の席付近は空席がなくて。

 

開口一番の前座は、もうダメ。

二つ目の市寿は、後の市馬の解説によると、1人師匠・1人弟子の関係であったが、去年師匠が亡くなり、弟子の柳家寿伴が真打ちになれないままだったので独り立ちできず、柳家系列で、弟分だった市馬の門下に入り、柳亭市寿に改名したらしい。落語協会の会長だしね。二つ目までは、誰かの門下に入らないと、寄席などに出られないのだそう。だから、破門なんてことがあるんだね。直ちに生活に直面する。

二つ目にしては、って失礼だけど、上手でしたよ。間もなく真打ちかも知れない。『悋気の独楽』をキチンと話していました。ただ、客がまばらなせいか、また、師匠の他界からあまり高座に上がっていないか、そこにコロナで、集中できていないのかも知れない。なかなかの男前でもあるから、人気が出るかも。

 

『厄払い』、聴いたことがない噺だ。正月のお話しかな。叔父さんに言われて与太郎が、厄払いの門付けをして収入を得ようとするが、サボるし、口上の文句は覚えられないし、という与太噺。

済みません。市馬はアドリブなどで湧かせるタイプではないので、寝てしまいました。頭をがっくり落として。隣の女性が不審顔。

 

仲入後の『妾馬』。江戸っ子の妹が大名に見初められてお妾になって、世取りを産んで、大名家にご挨拶に行くお話し。武家と江戸っ子のコトバなどの違いを楽しむ、ご存じ噺。

柳家系列の協会会長は、まあキチンとお話になって、それはそれで志らくなどとは違って、芸です。

殿様と江戸っ子の堅苦しいお話も面白いし、酔っ払ってきてから続く江戸っ子の独白が、人情噺風で、ホロッときたり、笑わせたり。都々逸を唸る場面で、市馬が良い声で謡う。粋だねえ。江戸の風情が感じられる。ここはもっと増やして欲しかったが、さすがに芸達者。粋です。

 

結局終了は、20時50分頃。そんなに早くはならなかった。20時以降の外出自粛要請があったが、確かに、松屋が開いていただけで、後の飲食店は閉まっていて、街は暗いけど、まだ初日だからか、人通りはある。

 

さてさて、第2次非常事態宣言下で、高等遊民どうなる、どうなる。