12月23日(水) 杜のホールはしもと ホール
出演者(順)
古今亭志ん吉 『片棒』・・予選会は『熊の皮』
三遊亭伊織 『鷺とり』・・同『棒鱈』
春風亭一花 『お菊の皿』・・同『権助提灯』
(仲入)
柳家吉緑 『紺屋高尾』・・同『締め込み』
入船辰之助 『阿武松』・・同『お見立て』
第19回だそうで、例年1月から2月に予選会が4回あって、各会の勝ち抜き者と、惜敗率最高の敗者復活者、計5名の若手落語家、全員二つ目、が3月に本選会を開く。
今年は、コロナで本選会の開催が危ぶまれたが、12月に実施できた。
ちなみに、来年は、既に4回の予選会と本選会の日程3月が決まっている。
予選会と本選会とも、勝敗決定は簡単なルールで、プロの判定ではなくして、その場に参加した落語好きの方々が、その日の噺の内で、一番面白かったと思う落語家に投票する、というだけ。
各自、予選会とは別の演目にするので、まさしく、日頃の鍛錬・稽古と舞台度胸で勝負、しかも客に受けるかどうか、という一発勝負の感がある。
こういうモノがあるとは、知らなかったが、どこかで本選会の宣伝を見て、まあ気楽に予約していました。
そんなことで、お気楽に聞きながら、自分でメモを簡単にとって、○とか△とか、×とか。
それぞれ二つ目なので、勿論開口一番の前座出演から、舞台経験はそれなりに豊富。お着物・羽織も極まっている。
古今亭志ん吉は、古今亭志ん橋の弟子。しゃべりは巧いが、、、というメモで、△。
三遊亭伊織は、三遊亭歌武蔵の弟子。済みません、寝てしまったので、評価なし。寝てしまったと言うだけで、×。
春風亭一花は春風亭一朝の弟子。噺の中で、現代ネタや、橋本ネタを織り込んでクスグリ。面白かったし、客受けが良いし、ベタではないから、○。
柳家吉緑は柳家花緑の弟子。人情噺なのに、もう一つ人情が感じられず、△。
入船辰之助は入船亭扇辰の弟子。相撲取りの人情噺で、なかなか良かったが、ちょっと咬んでしまった。○だけど、一花には劣る○。
結果発表。
第1位から春風亭一花、柳家吉緑、古今亭志ん吉、入船辰之助、三遊亭伊織。獲得票数の発表はなし。
ワタクシは春風亭一花が一押しで、次が入船辰之助、同順で古今亭志ん吉と柳家花緑、最終が三遊亭伊織という順。
まあまあワタクシは、ズレていないじゃないですか。
実は、春風亭一花は、一之輔独演会で聴いたことがあって、注目していました。それが今回の選手権本選会に出場すると言うことも、今回のチケットを買った理由でした。投票は、勿論一花さんに。
良かったですね。上手になると思いますよ。女流噺家で、師匠の一朝と厳しい兄弟子の一之輔に鍛えられれば、大成できるのではないでしょうか。