11月8日(日) 横浜能楽堂

狂言組 (大藏流 茂山千五郎家)

お話し 茂山宗彦

『千鳥』

  シテ(太郎冠者)茂山千三郎 アド(主人)鈴木実 アド(酒屋)茂山あきら

(休憩)

『昆布売』

  シテ(大名)茂山宗彦 アド(昆布売)鈴木実

附き祝言

 

茂山宗彦は、やはりテレビの役者、芸人風で、慣れた様子で、お話し。打ち解けてよろしいのですが、伝統芸能という観点からは、やや?と感じる向きもあるのではないか。面白い狂言だけならばよろしい。

 

『千鳥』も何度も。酒のツケが溜まっているのに、酒を買ってこいとアド主人。困ったシテ太郎冠者が、なんとか、アド酒屋の機嫌を取って、楽しませて、ごまかして酒樽を持っていこうという話し。最後には成功する。

その、太郎冠者の奮闘ぶりが面白い。茂山千三郎の至芸。

狂言も、同じ演目ならばやはり演者によって、面白さが違うと思う。

 

『昆布売』も何度か。威張り散らすシテ大名がアド昆布売りを威しても太刀を持たせようとする。逆にその太刀でシテ大名を威して、上下の街道で昆布売りをさせるという痛快話し。前後での、シテ大名の姿形やコトバの変化が見どころで、茂山宗彦は、お話しの時とは違って、やはり、しっかりと伝統芸能を。お話しが、関西弁で話されたことが関係するか。

 

驚いたのは、後見の茂山千三郎が、附き祝言を謡ったこと。狂言でもあるんだと。どういう理由かな。

 

狂言は、大体見た曲が多くなってきたので、これからは選んで、上手なお家を観ることにしようかな。来月は、山本東次郎家だから、行くよね。