シネマ歌舞伎の「怪談牡丹燈籠」を観て、あまり面白くなかったのと、あれ、ホントの話は何なの?という疑問が湧き、では、原作の圓朝ものを知ればよろしいと、ユーチューブで探したら、まさか圓朝のはなかったけど、昭和の大名人三遊亭圓生のモノにぶつかった。
動画ではなくて、音声だけなので、これまで見逃してきたのだった。
で、早速、聴く。
ユーチューブは2本アップされている。
・お露と新三郎
・お札はがし(ここまでで1本で、1時間50分)
・栗橋宿、おみね殺し
・関口屋強請(ここまで、1時間20分)
の4段で、3時間以上聴き続けて、疲れたけど、感動した。
こういうのを、名人の噺家というのだね。まだ残っている江戸言葉を使って、淀みなく、語る、噺す。
お笑いは、当然だがほとんどないが、ぐぐっと、引き込まれる。
物語は、ボクが理解していたような、カランコロンの下駄の音に代表される、幽霊との交わり、取り憑かれ話ではなくて、新三郎の下男的な、伴蔵とおみねが主人公の、連続話。強欲と、殺しと、復讐の連鎖。因果応報。
日本的だねえ。
これで全部繋がる。
内容をここで紹介しても始まらない。
もう一段
・伴蔵悪事露見
というのがあるらしい。これはユーチューブにない。埋めた金の如来像を掘り起こすことから、伴蔵の悪事が露見して行く、ということらしい。
今、まともに牡丹燈籠を語れる噺家はいないだろう。柳家喬太郎の、それこそカランコロン部分だけは聴いたことがあって、研究しているらしいが、まだまだかな。