9月9日(水) 横浜にぎわい座

開口一番 三遊亭あら馬 『元犬』

『行ったり来たり』

三遊亭兼好 『締め込み』

(仲入)

『浜野矩随』

 

3月に中止となった会の、同じ企画を、月例の独演会とは別に実行したもの。

 

開口一番は、上がっていたのか自分の名前も言わず。すぐに寝た。

 

『行ったり来たり』は、初めて。円楽がお得意のおしゃべりを、行ったり来たりしながらするのかなあと思っていたら、そういう演目があるんですねえ。後で調べたら、枝雀も「いたりきたり」という名前でユーチューブ口演している。

時間と空間と、命名がごっちゃになって、何だか良く解らなくなって、頭が混乱する噺。聞いていて混乱するんだけど、話す方は混乱しないのかしら。円楽は、若干の言い間違えはあったが、まあまあ、楽しげにおしゃべり。

今日の円楽は、躁状態かなあ。円楽は、身体の調子もあるし、気分の上下もあって、ホントに演目にも寄るし、日にもよって、上出来だったりダメだったり。

 

つい「待ってました」と声かけしてしまう三遊亭兼好。ゲストに待ってましたは、トリに失礼かも知れないけど、仕方ないのだ。掛け声は僕一人ではなかったし。

どうも、兼好は前日に独演会を同じにぎわい座でやっていたらしい。

『締め込み』は初めて聴く。まぬけな泥棒と、アホな夫婦喧嘩の噺。いやあ、面白かった。兼好は最高だなあ。

 

仲入後は、マクラなしで『浜野矩随』。円楽で聴くの3回目じゃないかなあ。何回聴いてもいい噺。六代目円楽も得意の噺なんじゃないのか。五代目円楽も十八番にしていたらしい。泣いた。

ストーリーは頭に入っている。その通りに話すが、感情移入できる。母親を殺さずに、すんでのところで助けるのは、六代目特有か。前もそうだった。

円楽も、笑いを取る噺より、下手なギャグを言うより、こういう人情噺が良いんじゃないかな。

 

今日の円楽は、面白かった。兼好も良かった。楽しい落語会だった。