8月22日(土) MOVIX橋本

『らくだ』 平成20年8月 歌舞伎座

  紙屑や久六:久六 兄貴分半次:坂東三津五郎

『連獅子』 平成19年10月 新橋演舞場

  監督:山田洋次

  中村勘三郎 中村勘太郎(当時、現勘九郎) 中村七之助

 

『らくだ』はご存じ落語の人気演目。その歌舞伎バージョンと言うことだけど、歌舞伎ではなくて、コント演劇。歌舞伎特有の台詞回しもないし、見栄などもない。単なるコントの演劇だったけど、まあ、勘三郎は上手。初めはいじめられているが、酒が入ると、段々酔っ払って気が大きくなってきて、半次が却って負けてくる様子は、うまいなあ。

落語での話の途中まで。

 

『連獅子』、初めて見た。これこそ歌舞伎の舞舞台。河竹黙阿弥原作。それを新橋演舞場の舞台に上がって、山田洋次監督が撮影。

確か、シネマ歌舞伎は、最初に見たのは玉三郎の『鷺娘』。あのときも感動したけど、それ以来の感動。

親子3人の、完全に息の合った舞。拍子を踏む時など、一秒の狂いもない。どんだけ稽古したのだろうか。中村屋のお家芸だろうけど、立派に、歴史の記録に値する。勘三郎を親獅子にして、勘太郎(勘九郎)と七之助が子獅子。3頭は、そういう親子関係だからだろう。

勘三郎が死んでしまって、もう見られない。今は、勘九郎と七之助の2頭立てか。

成田屋の市川家では、今は、できないだろうな。高麗屋でできるか。

素晴らしい、美しい、舞台映画を見せて貰った。超感激。