7月14日(火) MOVIX橋本
出演:弥次さん(市川染五郎・当時) 喜多さん(市川猿之助) その他
平成28年8月 歌舞伎座公演の録画
大学学園祭の歌舞伎擬きを、素人ではなくて、プロが大がかりの舞台を造って演じた、喜劇モノ。
シネマ歌舞伎2200円だから良いけど、本物の歌舞伎座で2万8000円も出して鑑賞するべきモノではない。
十返舎一九の原作は読んでいないからわからないけど、どこまで改変したのだろうか、伊勢参りをする弥次さん喜多さんの珍道中という触れ込みで、お化けが出てきたり、ラスベガスでショーに出たり賭博をやったり、伊勢でもあれこれ、猿之助お得意の宙乗りもやって、という内容。
ラスベガスシーンで、染五郎と猿之助が、連獅子をやったのは、さすが、プロの歌舞伎役者だけど、それ以外は、ダメ、学芸会。
こんなんじゃ、却って、歌舞伎ファンを失望させないかな。新しい、歌舞伎ファンを増やそうという試みだろうけど。
考えてみれば、歌舞伎は、新しくて、あっと言わせるもんだ、という考えもあって、そういう意味では良いのかもしれないけど。
お値段が高くて、行きたくても歌舞伎座に行けないボクにとっては、これじゃあね、という感じ。
でも、映像では、結構お客が入っているんだよね。染五郎とか、猿之助とかの、コアなファンじゃないのかな。
正直に言って、いかに高等遊民とは言え、2200円ですら高いと思うよ。暇だから行くけど。
8月は、勘三郎、勘九郎、七之助の3人連獅子。これは、観なくちゃあ。しかも、監督が山田洋次。シネマ歌舞伎は、こういう記録すべきモノに限った方が良いよな。