2月14日(金) 横浜にぎわい座

『つる』

ゲスト 漫才 ロケット団

『饅頭怖い』

(仲入)

『一文笛』

 

なんだかんだいって、連続して買っている円楽独演会。その日によって、体調に寄ってか、出来が違う。それを楽しめば良いのかな。

週日の昼間の席で、客には年寄りばかりで、円楽の名前だけで来る素人的客と、相当なプロ客も混ざっている。

 

なぜ、ここでは、独演会で三席やるのか、との話から、前座は出さないと。勉強でやってるだけだからつまらないでしょ、で笑いを取って。でも、本音で。前座のお勉強は寄席でやって貰いましょうと。円楽が古稀になって、言いたいことが言えるのかな。

 

『つる』初めて。横町の隠居とはっつぁんの話。物知りのハズの隠居が、でたらめな知識を出す。首長鳥が鶴と名付けられたのは、雄がつーっと飛んできて、雌がるーっと飛んでくると言う。アホらしい。前座話だね。まあ、真打ち師匠の円楽は、色々な隠居のでたらめ話を。

 

ゲスト漫才のロケット団。テレビでは見たことがあるかな。こういう漫才は、時代について行けない。というか、逮捕されたばかりの槇原の件も繰り込む素早さ。それも、なんとかハラスメントに掛けて、槇原スメントとか、清原スメントとか。いつ、台本を作り直すのか。やはり、プロは大変だよね。こんな話題は、テレビではできないから、小屋で掛けるしかないし。

 

『饅頭怖い』は、何度も聞くが、今日のも別にこれといって。使えることなく話せていた。

 

『一文笛』、初めてだけど。人情噺だったんだね。元々は上方の演目だったが、円楽が東に持ち込んだのかな。談志のもあった記憶だけど、円楽は、自分が筋を通して桂米朝に、実際にはざこばに教えて貰ったといっていた。黙って勉強すると、「盗んだ」と言われるとか。志らくはよくやるけど、というのはどういうことかな。

掏摸の話。義賊的な掏摸が、技術者で、困った人からは盗らないと。ところが、わずか一文笛を可愛そうな子供のために盗って、懐に投げ入れて上げる、良いことをしたと威張っていたが、その親が元侍で叱られて井戸に身を投げる。瀕死の重傷で、金儲けの医者にもかかれないので、最後の仕事で、その医者から掏摸盗って医者代に当てる、その掏摸、秀という名前か、兄いに怒られて右指を詰めるが、よくスレたね、と、実は左利きなんです、が落ち。

東の落語に登場する長屋の住民や、隠居、若旦那は一切登場しない。でも、これは人情噺に入れても良いんじゃないかな。