1月6日(月) 横浜関内ホール

立川晴の輔 『談春と晴の輔』『???』

『粗忽の使者』

(仲入)

『妾馬』

 

新春発笑いは、立川談春。独演会2度目で、初回はあまり面白いと感じなかったので、そんなに狙っていなかったが、去年10月、案外簡単にチケットが取れたので、行くことに。

 

談春は、きっと完璧主義者で、だから弟子が少ないし、今回の公演でも、最初のご挨拶から、最後の挨拶と三本締めまでして、すべてに目配りをしたい。そこに、志の輔の弟子である晴の輔が、時間を無視して、長々と漫談的なモノと、落語をやったので、談春、『妾馬』と『粗忽の使者』を入れ替える。

 

晴の輔は、最初の談春挨拶で、自分(談春)と晴の輔のアエレコレの漫談で儲けているという話を受けて、そのようなお話。面白かった。

その後、落語を一席やったが、あまり馴染みのない噺だったのと、写真撮影のミスで、演題がわからない。

でも二つとも、面白かった。時間をたっぷりと使って、これも談春への嫌がらせか。

 

順番を変えたのはなぜか、『粗忽の使者』。使者に立った大名の家来が口上を忘れてしまって、尻をつねるという馬鹿噺。きちんと準備されている感じで、きちんと、面白く演じていた。談春らしいといえば談春らしい。

 

トリにした『妾馬』。1時間以上時間をかけてたっぷり。妹が殿様の妾になって、世継ぎの男子を産んで、粗忽な兄貴が殿様家に出かけ、色々やらかす噺。粗忽な兄貴を中心にした、笑い話のハズだが、談春は、人情噺に仕上げてしまった。こういう技もあるのだね。新春発笑いが、新春発泣きの人情噺。

よかった。

 

最後に、三本締めまでした。お客を楽しませる、完璧なプロデューサー。小三治などの好い加減さがまったくない。