12月9日(月) MOVIX橋本

監督:山田洋次

左官屋長兵衛:中村勘三郎

角海老の女将:七世中村芝翫

文七:中村勘太郎(現、勘九郎)

 

平成19年10月新橋演舞場での本番公演の映画化。シネマ歌舞伎用に撮影したモノではないから、本当に歌舞伎を観ている感じがして、更に、アップで写すところも有って、臨場感はないものの、歌舞伎鑑賞としても見応えがあった。

 

物語は、ご存じ三遊亭円朝作の人情噺の傑作。それを、中村勘三郎が脂が乗りきった時代に渾身の演技で長兵衛を演ずる。芝翫もさすがの存在感。まだ若い勘太郎(勘九郎)も力のこもった演技。

人情噺の名作を、名優が演ずると、こんなになるのか。良いんじゃないか。

歌舞伎公演の記録としても価値があると思う。勘三郎は死んじゃったから、もう観られないもんね。僕は、ライブの勘三郎を観ていないから・・。

 

『文七元結』は、落語の演目としてしか知らなかった。ユーチューブで何人かの観ていたし、9月6日に、立川志らく独演会で聴いた。あのときも感動したな。年末の人情噺としては、やはり、『文七元結』か『芝浜』。

12月13日に、円楽で『芝浜』。どうなるか。