11月30日(土) 横浜能楽堂
狂言組 (大蔵流 山本東次郎家)
『三本の柱』
シテ(果報者)山本泰太郎 アド(太郎冠者)山本則孝 アド(次郎冠者)山本則重 アド(三郎冠者)山本則秀
笛:槻宅聡 小鼓:森澤勇治 大鼓:大倉慶之助 太鼓:大川典良
(休憩)
『八尾』
シテ(閻魔王)山本東次郎 アド(罪人)山本凜太郎
笛:槻宅聡 小鼓:森澤勇治 大鼓:大倉慶之助 太鼓:大川典良
面:閻魔王「小豆武悪」(伝 赤鶴作) 罪人「又五郎」(作者不詳)
まだ続く風邪。食事が取れないから、ふらふら。こういう状態で、狂言などを拝見するのは、失礼ではないかな。と思いつつも、出かけてしまう。あが、こちらも体調不良では集中できず、鑑賞の妨げ。まあ、とにかく体調が一番。
『三本の柱』初めて。家の普請ができた果報者が、山に3本の柱を散りに行け、と。しかも、3人が、それぞれ2本ずつ担げと。何のことはない、3人で三角形になって、2本ずつ担げば良い。一人で1本ずつ担ぐよりは安定しているかも知れない。
冠者が3人まで出てくるというのも初めてだな。
先代東次郎が、現東次郎など3人に教えたことの、再来だと。芸の承継。と言うことは、やはり、泰太郎が次世東次郎か。
狂言としては笑いが起きる面白さと言うのもないので、体調不良もあって、寝てしまった。
『八尾』初めて。地獄に落ちるモノが少なくなってきたので、六道の辻まで閻魔王が出張るという話しは、確かこれで3パターンか。罪人は、手紙を責める閻魔王の前に、何度もサッと差し出す。なかなか受け取らない。やばいモノだ、と言う音はわかっていたのか。
その手紙は、八尾の地蔵が実は閻魔王と男色関係にあったと言うことらしい。内容は聞き取れなかったが、地獄には行かせないで、、とか書いてあったのかしら。
これも次世代への継承という意味を持った選曲であったと。とすると、凜太郎君が、次次世東次郎か。
珍しく、狂言面の紹介もあって、山本東次郎家も凄いの持っているし、相続承継は大変だな。
2曲とも、囃子方が入って能仕立て。3時過ぎには終了してしまう。
これで怒濤の11月連続能楽鑑賞の終了。ちと観すぎだよ。体力が持たない。来月は7回かな。