台風の大雨で、箱根登山鉄道という箱根観光の大動脈が寸断されたが、秋の連休に、箱根の美術館を巡ろうと出かけた。
11月3日(日) 成川美術館
特別追悼展『堀文子展』。何度か、ここに所蔵されている「ブルーポピー」を観に、通っていたが、今年2月に100歳で大往生した堀文子に感謝と哀悼の意を込める特別展をやっているので、是非行かねばと。
この美術館は、堀文子作品が100点を超えて収蔵されているらしい。今回は、この美術館の4室ある展示室の全部を使ってのまさしく、渾身の、特別企画。
2枚のブルーポピーから始まって、様々なジャンルの日本画を楽しませて貰った。花、微生物、などなど。卓越した画家だったんだなあと。
堀文子は、神奈川9条の会発足に当たる集会に、、まったく一般参加していたことが、ご自身の作成記事でわかり、この文化人を逃す手はないと、神奈川9条の会の主要メンバーとして、名前を出して参加して貰った記憶がある。
心底、平和を愛する画家であった。100歳で亡くなってしまって、仕方がないけど、残念だ。
11月4日(月・宿) 岡田美術館
箱根には幾つかの美術館があるが、この岡田美術館は2013年秋に誕生した新しい美術館。国道沿いの小涌園前にあるのだが、美術館になる前は、なんだったか思い出せない。広大な敷地があって、5階建ての大きな美術館以外に、足湯カフェや、レストラン、散策コースなどがある。
厳重なセキュリティを済ませて、1階から順に観て上がっていく。特にこれが目当てと言うことはなかったが、新しいし、どんなんかなと。
展示は、説明がきちんとしていて、まあ、とにかく見て回るのに時間がかかる。もちろん、退屈はしない。勉強にあるが、疲れる。
朝から入館したが、3階の途中でお腹が空いて、レストラン。庭園の中の食事処。お値段は高いけど、気分は良い。
戻って、再見。終了時には足が痛くなる。さて、名物の庭園散策をしようと思ったが、温泉設備工事とかやらで半分以下しか回れない。これは残念。
下に降りて、足湯で疲れを取って、お仕舞い。もう4時になる。何時間居たのだろうか。この美術館は、一日コースだ。
合間に泊まった、いつもの芦之湯「きのくにや」は、残念なことになっていて、設備の老朽化と、サービスの極端な低下。自己満足的な美術回廊だけ金をかけて、ダメだな。行きつけの箱根の宿を失ってしまった。