10月26日(土) 横浜みなとみらいホール
指揮:ピエタリ・インキネン
ベートーヴェン 「交響曲第1番」
ベートーヴェン 「ピアノ協奏曲第1番」
ソリスト:アレクセイ・ヴォロディン
ソリストアンコール ショパン 「子犬のワルツ」
ラフマニノフ 「前奏曲集作品32-12」
(休憩)
ドヴォルジャーク 「交響曲第8番」
アンコール ドヴォルザーク 「スラブ舞曲作品72-6」
さて、何から書こうか。結論から。インキネン、良いではないか。ドヴォルジャーク8番は、最高だった。感動した。フィンランドやフランス音楽じゃないのだ。スラブ音楽、合うんじゃないのか。プラハ交響楽団の首席指揮者だって。来年は、バイロイト音楽祭でワーグナーの指揮もする。ど真ん中の指揮者ではないか。
ベトーヴェンの1番は、なかなか聴かない曲。昔、LPでクラシックを聴いていた頃は、持っていた。CDになってからはなくて、懐かしくも、また、いかにもクラシック曲なので、良い曲だなあ。
ベートーヴェンのピアノコンチェルトは、3番「皇帝」がもっとも好きだけど、1番も悪くないな。
ソリストは、40代の盛り。音もしっかり、大きく、正確で素晴らしいピアノ。黒フォーマルにノーネクタイ。ピアノはスタインウェー。
アンコールのショパンを、何曲なのに、軽々と弾く。
ここまでで、演奏会お仕舞いと言われても満足的。
が、最後は圧巻の演奏。第1楽章からウルウル。最後は、またウルウル。直後に2階席からブラボー。さもありなん。
新しいコンサートマスター田野倉雅秋と相性が良いのかしら。彼は、熱が入ってくると、腰を浮かしそうに演奏。
ティンパニのエリック・パテラ、トランペットのオッタビアーノ、フルートの真鍋恵子さん、相変わらずの付け睫毛で。
日フィルとの息も合ってきた感じ。
コバケン、ラザレフだけではない。新しい指揮者との融合。インキネン、良いんじゃないか。今後も楽しみ。ヴェートーヴェンツィクルスということで、交響曲は全曲やるらしい。東京定期にも行かなくちゃダメだけど。インキネンが9番合唱を振る日が来るのか。聴けたらうれしいな。
高等遊民としては、現在の席は相応しくないけど、そうなる前からずっと通っていて、やっと入手した席。これは確保しないと。