10月9日(水) 横浜にぎわい座

『寄合酒』

ゲスト 三遊亭萬橘 『猫と金魚』

『ほうじの茶』

(仲入)

『ちりとてちん』

 

前回の円楽が悪くなかったから、急遽買った独演会。2階席になってしまった。が、満席ではない。9割方というところか。

 

『寄合酒』、長屋の連中がみんなで飲もうと言うことで、それぞれ何かを持ち寄る滑稽噺だが、ほとんどが、角の乾物屋から何やかにやして盗んでくる。

滑舌が良いよ。調子も良いよ。この1年の2度の大病を克服したか、ううん、良いんじゃないか、という話しっぷり。

 

ゲストの萬橘は、圓楽一門会の40歳の真打ち。なかなか個性的な噺家で、経歴の短さの割には、独自の世界を作り上げている。特別に円楽が呼ばないと、東京の寄席には出られないと。

噺は新作らしい。隣の猫に食べられてしまいそうになる金魚鉢の中の金魚を救おうという、旦那と番頭の馬鹿話。落ちを工夫したらしいが、解らない。

 

『ほうじの茶』、初めて聴く演目。本当にそうかどうか解らないけど、幇間が茶を焙じると昔の人やこの人という人が現れて来る噺で、今回の円楽は、落語家のかつての名人を呼び出す。円朝、圓生、談志や、小三治も。生きているのも小遊三とか。その、入場シーンの真似をするんですね、ものまね。小さんなんか、笑っちゃった。どれだけの人が解るか解らないけど、平日の昼席だから平均年齢が高くて、ウケると思ったのだろうか。

僕なんか、大して似ては居ないのだけど、涙ぐんだりして、年寄りは。でも、会場には、珍しく、30台の女性が多くて、何処まで解ったんだろう。

 

『ちりとてちん』は、テレビドラマで有名になった噺。これは無難にまとめていただけか。

 

12月に円楽は『芝浜』を演るのだが、ちょっと楽しみ。