9月11日(水) 横浜にぎわい座
前座 立川志ら松 『十徳』
『堪忍袋』
『片棒』
(仲入)
『黄金餅』
どうしても、この百選は、最後まで聞くのだ。
前座は、まあ仕方なし、ダメ。人物が演じ分けられない、コトバも不鮮明。
『堪忍袋』。長屋のお話し。志らくは得意だよね。あまり変化球は来ず、普通通りに面白かった。
『片棒』。これは『片棒』という演題を公表してはいけない。吝嗇の主が三人息子に自分の弔いの仕方を聞くのは同じだけど、その内容は、まったく別物。志らくバージョン、志らく作の新作に近いし、志らくしかできない噺。長男は映画の話し、次男は昭和歌謡の替え歌、三男は談志が虚言廻し。落ちも違うし。
でも、絶対に志らくしか出来ないし、ライブでしか聞けないだろうな。こんなのオンエアしたら、他の師匠連が何を言うか。昔の映画も、昭和歌謡も志らくのお得意分野だから、次々に話題も出てくる。場面展開も早いというか、めちゃくちゃで、よく繋げられる。仲入後に、疲れて出来なかったという替え歌を披露していたが、あの頭の中には何が入っているんだ。
『黄金餅』。これは、まあ通常で、上手に話した。極めて残忍な、残酷な話しだけど、そんなに気持ち悪くはならない。
死んだ長屋から寺まで担ぐ道行きが、テンポ良く、啖呵のように、すらりと話せれば良いのだけれど、ここで、イマイチ調子が出ない。場所の情景が出てこない。「早口言葉になっちゃった」って言い訳していた。大工調べの啖呵もね。こういうところは、疲労感なのかな。
これで69席聞いたこと意なる。あと、31席。まだ1年半以上楽しめる。1回3席で、割り切れないけど、どうするのかな。