9月6日(金)  杜のホールはしもと・ホール

前座 立川志ら門 『だくだく』
立川志獅丸 『大工調べ』
立川志らく 『短命』
(仲入)
立川志らく 『文七元結』
 
最近の報道によると、志らくはひるおびのコメンテーターだけでは無く、今月末から同じ局の朝の報道番組に、MCで毎日出演するという。
やはり落語を真面目にやれという批判があって、対して志らくは自分ほど独演会をやる落語家はいない旨反論していた。確かにこの頃の志らくは準備不足と言うか練習不足と言うか、あまり感心していなかった。6月だったか、二つ目を全員前座に降格させていたのはなぜか。その上、新しくレギュラー出演が増えると、本当にダメになっちゃうと思うでしょ。
さて。
 
前座はまあダメです。修行だ。
 
志獅丸は、6月に二つ目から落とされて、最近二段飛で真打ちに昇進らしい。本人が喜んでいた。大工調べは、初めて志らくを聴いたとき、つまり新・志らく百選の初めの会の演目だったと思う。あの時は風邪をひいたと、あの啖呵が上手く出来なかったと、中入り後に言っていた。
今回の志獅丸は、啖呵は上手く出来ました。拍手も出たし。でもその他の部分は、ね、イマイチ。真打ちかねって感じです。
 
いよいよ志らく。時事ネタのマクラから入ったのは、テレビ出演のお陰。京急の事故、あおり運転なんて、固有名詞を出して話す。
しかし『短命』に入ると、アレ、いつものイリュージョンはなしで、古典をちゃんとやるじゃん。くすぐりも正統に混ぜる。が、艶話は得意じゃ無いか。
 
期待が高まって時間もあるし、何を掛けるかと思ったら、何と人情噺の長編『文七元結』だ。イリュージョンとか談志ネタは交えない。ちゃんとちゃんと、正しく人情噺だ、やれば出来るじゃん。久しぶりに、落語の人情噺で涙だよ。
 
来週も志らく聴くのですけど、こりゃあ楽しみですけどね。