8月24日(土)

 

午前中に「三十三間堂」。以前に、仏像の配置などを置き換えたという報道を観て、京都に行く機会があれば寄りたいなと。

じっくり見たのは初めてで、30体以上の国宝があって、入場料が600円なので、国宝1体20円相当という妙な計算ができるほど、国宝・重要文化財の宝庫。しかも、目前におわす。

国立博物館などに、国宝が来ると「いざ」と観に行くけど、ここは国宝が普通。仏像の解説が、英語の方が分かりやすいのだが、シバ神だとか、ヒンドゥーだとかから来ているモノが多く、仏教の、京都の歴史と国際性を理解できたのは大きい。どうして、日本語の解説はダメなんだろう。珍しい仏像の名前も、インド古語サンスクリットから、漢字に直して、その時当然音を取って、そこからまた日本導入時に、音を取って、という流れ。サンスクリット語の解説があれば、日本語仏像の名前も分かるというモノだ。

密教系の真言(マントラ)も同じだな。何だか、そっちの方がありがたかったのだろうか。

 

「京都御所」は、京都御苑の中にあるが、庭部分は出入り自由で環境省管轄。御所は宮内庁管轄で、最近、見学自由になった。但し、荷物チェックあり。宮内省職員が解説してくれるガイドツアーに参加。もう御所としてはまったく使っていないのだから、もっと解放すれば良いのに、といっていた。が、檜皮葺や襖絵など、修復・保全に費用がかさむので、順繰りにやらなければならないと言ってた。F35買うより、一機分で十分賄えるのに。よっぽど我が国の安全に寄与するはず。外国人も感心していたから。

代替わりの儀式も、大正天皇の時にここでやったのが最後で、昭和天皇、平成天皇の即位礼は東京で。今回の即位礼儀式に用いる高御座・御帳台も、すでに、自衛隊のヘリで移動しており、紫宸殿の中は空だ、と。ちょっと残念そうだった。

非公開のプライベート地域・建物群も、使っていないが、解放しても広くて大変だからコースから外しているらしい。

 

「京都仙洞御所」は、従来単に仙洞御所と呼ばれていたが、今回上皇は東京に居住することになるので、頭に「京都」を付けた仙洞御所。

こちらの見学はまだ大変で、かなり前から予約して、住所名前、生年月日など登録して、「許可」するということ。ここの「大宮御所」は、今でも天皇や上皇が入洛する時、入洛という言葉を使うのだ、宿舎となる。自宅だから当たり前だ、と言っていた。だから、警戒厳重だし、京都の自宅(大宮御所)に帰宅すると、御苑自体が自由散策できなくなり、監視下に入り、大宮仙洞御所の地域は勿論立ち入りできない。天皇は、京都ではホテルには泊まらないのだ。

そういうところがやはり京都らしい。天皇は、江戸・東京に出張中だという建前なのだが、だんだん現実がそうでなくなってきている。ただ、今回の代替わりに関する儀式などで、何度も天皇が入洛していて、結構大変だとか。

遷都しようよ、と思う。警備が大変か。様々な行事ごとに東京に行幸するのも大変か。