8月12日(月・祝) 横浜にぎわい座

 

開口一番 金原亭乃々香 『十徳』

『もう半分』

(仲入)

浪曲 国本はる乃 『楽満寺』 曲師 沢村豊子

『子別れ』

 

志ん輔落語は初めて。2階席は全部空き。どうしてかな。落語ファンは、有名人ばかり聴きたがる。萬斎と同じ。

でも、かくいう小生も、国本はる乃が目的で・・

 

『もう半分』のマクラで、いよいよ落語家は1000人だと。気楽に始められるからか、修業時代はともかく、前座になると、開口一番に読んでくれていくらかの収入になるか。一番大変なのは、二つ目。開口一番はやらせてくれないし、真打ちの落語会には呼んでもらえず、自分(たち)で落語会を開催しないと行けない。でも、客が入るか。

落語家に「就職する」という若者がいるらしい。弁護士もそうだ。弁護士事務所に「就職する」と。吉本も、酷い会社だけど、そこに所属したら喰えるように「給料」を貰いたいのだろうか。そんな芸人いらない。

で『もう半分』、怪談噺だが、そんなに怖くなかったなあ。まあ、きっちりお話ししていたけど。

 

お待ちかね国本はる乃の登場。大きな拍手。「待ってました」「たっぷり」「名調子」の掛け声。ま、僕が発したのだけど。

大先輩真打ち志ん輔師匠に声をかけられての出演で、遠慮したか、もっとたっぷり聴きたいなあ。あっという間に、「ちょうど時間となりました~」だもんね。上手なんだから、伸びているんだからもっとやれば良いのに。でも、ヒエラルキーがあるのだろうな。

掛け声かけなければ良かったか。

 

『子別れ』。国本はる乃の後で、却って気合いが入ったんじゃないか。45分以上にわたって、人情噺。落ちや、途中もほぼ古典通りだけど、気合いは感じられて、良い高座だった。次回も聴くか。どうか。