8月11日(日) 横浜能楽堂
狂言組(和泉流 野村万作の会)
『清水』 シテ(太郎冠者) 野村裕基 アド(主) 中村修一
(休憩)
『悪太郎』 シテ(悪太郎)高野和憲 アド(伯父)深田博治 小アド(僧)内藤連
前日、発表会で連日になったし、疲れが抜けていない。興奮が残っていて、朝も早く目覚めてしまった。ということで、眠い。
『清水』。これは本当に何回も。もう数える気がしない。今回は、野村萬斎の長男野村裕基くんがシテ。彼のシテは初めて見るかな。きっちりとしていた。記録はないけど、萬斎がシテの『清水』も見たはずで、何だか、萬斎を彷彿とさせる演技だった。
後見に、石田淡朗が付いていた。彼もまた、若手の(もう中堅か)狂言方。後見座で武悪という面を付けたり外したりするシーンには、二人の有望株が、息を合わせて舞台にいる感じが心地よい。この二人が、万作家を引き継いでいくか。
『悪太郎』。初めてだなと思って見始めたが、始まると観たことあるなあと。酒が欲しい悪太郎(って自分で名乗るか)が伯父を長刀で威して、たっぷり飲んで、道ばたで寝込んでしまう。そこを通りかかった伯父が頭を丸めて、僧形にして、南無阿弥陀仏と命名する。そこに通りかかった本物の僧が、南無阿弥陀仏と唱えると、ハイと返事する。
狂言には似たようなお話しも多いから、混乱しているか。確か、おばさんの酒が飲みたくて飲みたくて、という話もあった。
今回は、専らこちらの体調のせいで、図らずも、結構ぐっすり眠ってしまった。伯父が頭を丸める辺りまでは記憶にあるが、僧の登場はまったく記憶にない。
なかなか重い曲で、45分の公演時間。一体何分眠ってしまったのだろう。最後の拍手で目が覚める失態。ごめんなさい。いびきや寝息でご迷惑はおかけしなかったらしい。
よっぽど、前日の発表会が疲れたのだ。気持ちもまだ抜けきらないまま。身体も、まだ太ももが痛い。