5月16日(木) 両国国技館

 

初場所に引き続いて1階枡席B。土俵に近いA枡席や土日休日は抽選に当たらないから。東側は初めてかな。

1年に3回の本場所だから、枡席にしたいし、できるだけ早くから出かける。今回も11時半には国技館に着いていた。

5月場所だけの、しかもお茶屋さんでしか売っていない空豆とビールを購入。座席に着くと既に臨戦態勢。

 

まずは、お目当ての一人照ノ富士の取組。3段目の下の方だから、11時半から12時頃に取組なのだ。やはり人気で、出待ちの人が東側入場口付近に立つ。出てくるだけで、拍手がわくし、オーラは確かに違う。両膝にしっかりとテーピング。痛々しいけど、身体が大きいから相手が可愛そうなくらい。もちろん、圧勝した。3連勝。「いよ!元大関」と声をかける。大関陥落者は多いけど、3段目まで落ちて、めげずに相撲を取っているのは偉い、という意味。あの負傷の具合だと、もっときちんと休めば良いのだろうけど、休場するとどんどん落ちてしまう。でも出場する以上は負けられないから、まったくお遊びで相撲取るわけにも行かないから、それなりにしっかりしたいし、相撲勘もあるだろう。練習で相撲なんか取っていないと思うし。大変だけど、頑張れ!

同じく、幕内から膝の怪我で陥落した宇良は、3段目から復活して優勝し、幕下に上がったところでまたまた同じ膝を痛めて、先場所に続いて、今場所も休場。宇良は、じっくり直した方が良いという判断か。でも、宇良もやはり3段目で一度復帰して、また膝の怪我だから。3段目からは陥落したくないのだろう。序二段という響きは、悪いから。

新大関の貴景勝も、四日目の御嶽海との戦いに勝利するも、右膝を痛めて五日目から休場。来場所は角番になってしまうが、照ノ富士や宇良を見ていると例え陥落してもしっかり膝は治した方が良い。

 

次は、地下のちゃんこ。いつもは、階段上から並ぶのは一緒だが、地下の食堂内でも並ぶが、今回は空いていて、階段降りたらすぐに購入順番。今日は九重部屋の塩ちゃんこ。鶏肉が柔らかい。豚肉も入っていてボリュームはある。やはり、両国国技館に来たら、ここの300円ちゃんこ食べなくちゃ。

 

同じく大関陥落者の琴奨菊。前頭筆頭でよくやっている。遠藤に圧勝して貫禄違い。2勝3敗。これで3役復帰したらすごい。

 

同じく今場所から大関陥落した栃ノ心。昨日までのテレビで観ていた闘志溢れる表情が、今日は見られず、オペラグラスで覗いてもややうつむき加減で心配した。競馬のパドックに状態を見るのと同じ。が、立ち会いはぶちかませないが、力相撲。やや吊り気味で寄り切り勝利。5戦全勝。良かった、ホッと言うところ。このままなんとか10勝して大関復活して欲しい。栃ノ心も、膝の怪我で相当下位まで落ちていたのを、復活して大関を勝ち取ったのだから。あの頃の力強さの一端が戻ってきている今場所。

 

御嶽海。どうしてあんなに応援団が居るんだ。長野県人は暇なのか。気がつくと、周りが御嶽海ファンで取り囲まれる。例の、タオルを回り中囲まれる。勝利した後に、一斉に揺らすから、風圧がかかるほど。相手の逸ノ城をムキなって声援を送る観客がいるが、気持ちがわかる。かくいう小生も、圧力の中、大声で逸ノ城!と叫ぶ。アンチ巨人の気分だけなんだけど。でもどうしてなのかしら、出羽の海部屋のセットではないようだ。あの若者の御嶽海が、あそこまで動員して、しかも、枡席、椅子席を確保できる影の力はどこにあるか。

 

高安。立ち会いのぶちかましが出ず、押し込まれるが、叩き込んで辛くも勝利。大関に上がる前、高安の悪い癖が引きだったが、今日はその引きで辛勝。皮肉なもんだが、これで慢心してはいけない。調子は良くないようだ。優勝していないんだから。

 

結びの鶴竜戦。まあ盛り上がらない横綱戦。掛け声もないし、拍手も少ない。混むからか帰ってしまう観客も散見される。弓取り式の方が歓声が大きい。

 

終了後は、今回は超早く予約した「寺尾」でちゃんこ。4人で2人前頼んで、別につまみ類と、追加トッピングでちょうど良かった。

高等遊民、年に3回しかできない遊びだ、多少贅沢すべきだ。