4月28日(日) 日本武道館

 

生まれて初めてだろう。自ら望んでポップ(リズムアンドブルースだけど)のコンサートに行った。3月に、「注釈付き」という席のチケット先行販売を発見して、迷うことなく応募して、当選してチケット入手した。それから、MISIAの最新CDを買ったり、昔から持っていたらしいCDを取り出して聴いていたりして、楽しみにしていた。

 

日本武道館は、存在は知っていたし、ビートルズ公演の場所だよね、という認識。確か、学生時代に姉がジョーンバエズのコンサートチケットを取ってくれて、2人で聞きに行った。どうして姉は僕を誘ったのか。あの時は、小さくジョーンバエズがいた。

注釈付きというのが、出演者及びステージ演出の一部が見づらい場合がある、という意味であったのは、チケットのそれこそ注記を見て知ったが、どれほど見づらいのかわからない。

開場時間より前に武道館に行って、開場とともに席へ。北列で、確かに裏側だ。でも、舞台の書割のようなものでもあるかと思ったらないので、後ろ姿だけども見えるではないか。バンドはまったく見えないけど。

 

前座が2曲。MISIAの付け人だった方で、20歳の若い女子だ。MISIA的な歌手になりたいのかも知れないが、パワーとか声量とか、表現力、パフォーマンス力、何か全然足りない。

で、MISIAの登場。盛り上がる。皆さん立ち上がるのですね。

 

QUEENの2曲、We Wil Rock YouとWe Are The Campionsを。ここは、叔父さんの真骨頂。例の足踏み拍手とポーズでノリノリ。しっとりとした歌では、思わずブラバーの掛け声。

でも、それ以外は、激しくタオルを振ったり、腕を回す観客とは違って、せいぜいが、身体を揺らす程度。身体でリズムを取る。というより、こういう聴き方が僕にとって自然で、十分楽しんで、興奮しているのです。

こういう楽しみ方、絶対に悪いことではない。自分流。大体四半世紀も離れた現代歌手のコンサートに、出かけていくこと自体が良いではないか。8ビートだか、16ビートだか、32ビートだか、まったくわからないけど、身体が自然に動くのは素晴らしいことではないか

ディスコも行ったことがないので、歌に合わせて踊るとか無理なのです。

それでも、年代を超えるMISIAの魅力と言うことではないか。MISIA、良いではないか。

 

若い子達は、「繋がり」「一体感」が好きなのでしょう。1970年代に青春を送った爺には、同様のコトバがあったが、それは「連帯」。しかも、権力に戦う中で、ジュラルミンの盾の中での連帯。わからないか。機動隊のジュラルミンの盾に挟まれる中でのデモ行進と連帯感。バリケードの中での連帯は知らない。しかも、「連帯を求めるも孤立を恐れず」ということで、個々の自立、自主性が最高価値なのだ。

そういった人種が、MISIAのコンサートで、感動して、心震わせて、身体を揺らすのは、絶対に悪くない。高等遊民としても素晴らしいことだ。

 

DREAMS COME TRUEのチケット先行予約に外れた。が、井上陽水はチケットゲットできて行くのだ。

半年前までは、ライブ演奏はクラシックだけ。これは30年以上も続けていた。クラシックから離れることはない。こういうコンサートが加わったのだ。更に、落語ライブや、能楽(狂言・能)のライブ、大相撲ライブも加わって、人生確実に豊かになっている。

これこそ、高等遊民。