4月27日(土) 神奈川県民ホール大ホール

指揮者 ピエタリ・インキネン

ラウタヴィーラ 「In The Beginning」

武満徹 「夢の縁へ」

   ギター:村治佳織

   アンコール:武満徹「12の歌」よりオーバーザレインボー、イエスタディ

(休憩)

チャイコフスキー 「交響曲4番」

   アンコール:シベリウス「悲しきワルツ」

 

都合により、いつものみなとみらいホールではなく、かつての横浜定期演奏会会場だった神奈川県民ホールに復帰。懐かしいが、こんなに設備、とりわけ水廻りが古くなっているか。バリアフリーでもないし。建て替えなどはできないにしても、困ったね。

 

前半は、現代音楽。一曲目は、まったく理解できない。作曲家が楽しんでいるだけじゃないの。解説によると、インキネンが作曲を依頼したようだけど。

武満徹は、事前学習もあって、何だか能楽に通じるように受け止めた。空、無、無限の空間。ギターの村治さんは、シックなドレスで美しい。ロングスカートの下のちらっと覗く真っ赤なハイヒール。半袖ドレスなのだが、右肘に肌色のサポーターを巻く。アンコールは、どうしてポップかと思ったら、武満の変奏曲なのね。

 

後半のチャイコ、第4番。インキネンで。知り抜いた曲で、楽しめたし、第4楽章最後にはちょっとウルウルしたが、頭の中は、ラザレフがあったよね、ということばかり。ラザレフとの比較。きっと、第4楽章の最後の方は、ラザレフならば指揮棒をゆっくりと後ろに回して、自身も後方に目をやって、ドヤ顔するだろうな、とか。

で、調べてみたら、チャイコの4番は、13.9.28にコバケン指揮、2015.7.4に西本知美指揮、2018.5.14にラザレフ指揮が、日フィル横浜定期であった。インキネンとチャイコフスキーは2015.11.16に5番を振っている。このインキネンにはいたく感動したと、当時のブログに書いてあった。

最新の2018.5.14ラザレフ指揮の4番のブログ感想。

「いよいよチャイコフスキーをラザレフ。激しい情熱。強いインパクト。動きの激しいラザレフ。つられて熱演の楽団員。ラザレフも疲れるだろうが、取り分け吹奏のメンバーはフラフラでしょうと。良い音出している!打楽器も。大団円で鳥肌、ラザレフのドヤ顔も出たがお疲れ。アンコールもチャイコフスキー。ロシアにはロシアかなぁ?そんなこと言ったらコバケンはどうする。」だって。

インキネンは、これに比べると、優しいというか、ロシアの大地臭がないというか、ドカンと腹に来るモノがないような。でも、美しい演奏。

今回のアンコールは、やはりインキネンなので、シベリウス。そうでしょうね。だんだん、ラザレフ色からインキネン色になっていく。

 

演奏会後、これまた懐かしのイタリアンレストラン「ローマステーション」で、ブイヤベースならぬ地中海鍋。美味しかったです。県民ホールの裏にあるので、予約して。