4月19日(金) 国立演芸場

前座 三遊亭游七『道具や』

古今亭今いち 『雨乞い村』

桂歌若 『長屋の花見』

桂枝太郎 『ぼくの夏休み』

桧山うめ吉 『風流深川節』

桂歌春 『紙入れ』

(仲入)

座談 『桂歌丸を忍ぶ』

桂小南 『いかけ屋』

江戸家まねき猫 『ものまね』

三遊亭円楽 『浜野矩随』

 

国立能楽堂、国立劇場、国立文楽劇場、国立演芸場を統括するネットチケット購入の登録をした。今度は、「あぜくら会」にも入会する、手続き中。で、4月19日の国立能楽堂の定例会のチケット1枚だけゲットできたのを、あげてしまったので、ではということで、国立演芸場での寄席に行くことにした。

寄席というのは、横浜にぎわい座でしか行ったことがなく、あまり感心はしなかったのだが、まあ国立演芸場も初めてだし、あの場所も初めてだし。なんと、最高裁判所の隣なのね。30数年前に司法修習生に採用される前の健康診断に行ったことがあるだけ。上告裁判はやったことがあるものの、最高裁の弁論は経験がなく、行ったことがなかった。弁護士止めてから近くに行くとは・・。恐ろしい建物。演芸場は、普通の寄席風の建物。

 

17時開演とあったが、16時45分から前座。そういうモノなのか。

寄席の落語は、下手くそもやるから、楽しくないのも我慢しなくちゃならぬ。しかも、何人も出てくるけど持ち時間があるから、結構短いから、噺をじっくりやるわけにはいかない。古典と新作とあるが、古典でも中途半端しかできない。噺家も、時計をチラチラ見ながらやるし。これが寄席の悪いところ。

でも、仲入前に出てきた桧山うめ吉姐さんは出色。60歳と言っていたが、美しい。姿も声も。お三味も上手。それが小唄を唄うとしびれる。舞も舞って。こういうお座敷をやってみたい。どうにかならないモノか。こういう芸人に出会えるのが寄席の良いところ。ファンになりそう。芸者さんではないのだよね。調べたらまだ60歳にはなっていない。

 

大トリの円楽。前にもにぎわい座で聞いた「浜野矩随』。円楽独演会ばかりで、寄席の円楽は初めて。待ってました!たっぷり!の掛け声がかかるのね。45分の持ち時間の中で、前回とちょっと違う話、母が息子を道具屋に送り出す後の感慨が加わる。今回も母を死なせなかった。独演会で聞くより、寄席の大トリの方が、上手に聞こえるというか、お客の期待が大きい。それだけ、円楽以外は、下手と言っては悪いけど。落語家800人もいるんだからね。

 

高等遊民として、国立演芸場の寄席に行ったのは悪くなかったが、もう行かないな。それより、新宿末廣亭くらいに行ってみようか。