高等遊民化の一つとして、読書を掲げている。

最初は、学生時代に買い集めた書籍の中には、読みたい書籍が多数あるので、順番に読んでいこうと思っていたが、能楽に興味を感じて、能に関する書籍を、図書館で借りてきている。

購入すると費用がかさむのと同時に、既にあふれている本を増やしたくなかったから。

 

司法試験受験に用いた法学の基本書の類いを、一気に全部処分してしまって、気分爽快だったのだ。

 

住まいの位置の関係で、二つの自治体の図書館を利用でき、しかも、かなりの中央的図書館の上、徒歩圏内の分館でも返却できるので、大変便利。

 

先日、能の本を探していたら、児童書コーナーに、能と狂言の数曲の解説本があった。その訳者が、能は別役実、狂言は谷川俊太郎という日本語使いだった。児童書は馬鹿にしてはいけない。

 

また、能の素材になっている部分が多い「平家物語」も児童書で借りて読んだ。大学の国文学の教授の訳で、原文の雰囲気を損ねないような役をしているので、理解でき、楽しめた。

 

自称高等遊民は、節約も必要で、図書館の利用は欠かせない。長流水庵のカスタマイズにも良い影響。