お盆が、近づいてきました
日本では 古来より、
その家の御先祖さま が お帰りになる日と されています
私は、今は亡き おじいさんの事を思い出します
おじいさんは、私が中学1年生の時 亡くなりました
穏やかで 優しい おじいさんでした
私がまだ 子供の頃の ある夏の日、
私は 高熱を出し、病床に伏してしまった事があります
とても 苦しみました
僧侶だった おじいさんは、
本堂で、私の闘病平癒を祈り、1日中、
お経を お唱えしてくれました
孫の私のために、それこそ 汗だくになって、
一生懸命
お唱えしてくれました
私は、病の苦しみに悶えながらも、
聞こえてくる、おじいさんの お経の声に、
護られている思いがしました
3日後に、熱はさがりました
誰よりも、おじいさんは喜んでくれました
その おじいさんは、もう居ません
しかし、あの夏の日の おじいさんの、
心のこもった お経の声を、私は 一生 忘れません
おじいさんの その姿は、
何も語らずとも、人として、僧侶として、
大切なこころ を、教えてくれました
お坊さんの世界は今、
表面的な形式、体裁ばかりが、重んじられています
しかし 私は、おじいさんから、
大切なこころ を、伝承しました
形ばかりの僧侶に ならずに済みました
一生懸命 仏様に お仕えすることの悦びを知りました
後は、必要ありません
僧侶は、こころさえ 失わなければいい
おじいさんの孫でよかった
今度は 私が、おじいさんのために お経を お唱えします
その昔、他の お寺に、たくさんの檀家を奪われても、
何1つ恨みごとを言わず、忍んだ おじいさん
今の世は、苦しみに満ちています
お坊さんの世界も、我欲に満ち溢れています
そんな中、迷うことも 多いです
しかし、
そんな時こそ、あの日の おじいさんに 負けない、
心のこもった お経を、一生懸命 お唱えします
日々の迷いは、お経と ともに浄めます(-人-)
私は、おじいさんの孫なのだから・・・
ありがとう、おじいさん (^-^)
これからも、見守っていてください!
生前の恩は、
自分の生き方で
お返しします(-人-)
最後に、私の尊敬する日勇上人の お言葉を添えさせていただきます!
恩ある方々への報恩感謝、どうか 忘れないでくださいね(^人^)