今回は地震の順序と前震の関係についてお話します。
これはある地震群が発生した場合、それが、前震か否かを判別する
方法として発生した地震の順序を利用するという考え方です。
宇津さんが1978年に発表した理論では、下記の3つの条件が
あてはまる場合に、地震群が前震である確率が37%になるといわれています。
逆にこれにあてはまらない場合、地震群が前震である確率は5.3%と言われているので、
判別効率が非常に向上していると考えられます。
対象とする地震群のマグニチュードが大きい順にM1、M2、M3とします。
この時、M1が4.5以上の地震群について
(1)M1-M2=0.4~0.6
(2)M1-M3≧0.7 or M3が観測されない
(3)M1がM2の後に起こる
の条件を満たす場合37%の確率で前震であるといわれています。
そこで、この条件があてはまっているかどうかをある程度リアルタイム(1時間に一回くらい)で
表示する機能を搭載します。
具体的には、条件にあてはまっているかどうかを下記の4段階で表示します。
(1)一つもあてはまらない
(2)一つあてはまる
(3)二つあてはまる
(4)三つあてはまる
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参考文献:
宇津徳治, 1978, 前震と群発地震の識別に関する一調査
Jones,L and P.Molnar,1976,Frequency of foreshocks