昨年6月、乳がんの診断を受け、乳がんの治療を開始。

あっというまに1年が経過しました。

乳がんの診断を受ける少し前、仕事で知り合ったAさん(現在の夫)と婚約し、私は幸せの絶頂にいました。

それまでの人生が別に不幸だったわけではないけれど、やはり好きな人が出来ることは女性として幸せで、その好きな人に好きだと

思ってもらえることはやはりすごく幸せなことだと感じました。

が、乳がんの診断を受け、乳房を切除、抗がん剤治療で髪の毛を失い、外見的な変化だけでなく、命さえも危ぶまれるかもしれない

状況になり、とにかく悩み苦しんだ一年でした。

乳がんになっても明るく前向きに生きておられる方々に出会い、「なんであんなに明るくいられるんだろう」とただただ不思議でした。

でも、この1年で、私自身も大きく変わりました。

もともとおとなしくて人との関わりが多くはなかった私。

仕事には熱心に取り組んでそれなりの信頼は得ていたし、仕事にやりがいもあったけれど、そこでの人間関係も広くはなく、人から

嫌われることも好かれることも多くはない、という平凡な人生でした。

仕事は、特殊な国家資格を有して行うもので、非常にやりがいはありました。

病気を理由に辞めてしまったけど、またいつか仕事に復帰できればいいな、とは思っています。

結婚については、一時はあっさり諦めていました。

まさか、乳がんになった人をお嫁さんにしてもらえるとは思っていなかったから。

すでに結婚して、そのあとで乳がんになったなら夫婦でさ支えあうのもわからなくもない。

でも、結婚前なんだし、手術や抗がん剤で子供も産めないだろうし、勝手な思いから諦めていました。

でもでも、幸せは手元にあって、ちゃんと結婚できました。

この1年、とても大事にしてもらいました。

 

そして、乳がんの治療中に、凍結胚盤胞移植という初めて聞いた言葉に心も体も支えられ、妊娠という夢があります。

実際、ブログで、乳がんの治療後に、妊娠、出産された方に、何人も出会い、沢山励まされました。

乳がんの治療を受けている病院と同じ病院の産婦人科の冷凍庫には、今も、私と夫の間に生まれるかもしれない受精卵が8個

眠っています。

先日、子宮頸がんのフォローアップに行き、産婦人科の先生から「焦らず待ってるからね」と言っていただきました。

抗がん剤治療を終え、現在、乳がんは無治療期に入りました。

トリブルネガティブなので、ホルモン剤も内服しないから、今はもう、妊娠しようと思えばできるそうです。

ただ、まだ、抗がん剤の影響も体には残っているのでできればもう少し避妊したほうが良いと言われました。

月経も再開していないけれど、婦人科の診察では、子宮や卵巣に異常はなく、徐々に活動を再開している、と。

35歳になったので、そろそろ妊娠も焦る気持ちがありましたが、婦人科の先生が、受精卵は受精卵を作った時の年齢のままだから

移植した時の年齢に関係なく33歳だよ、と言われました。

子宮は年齢を経るそうですがそれは、ホルモン補充でなんとかなるそうです。

 

体調が悪いときは妊娠や出産のことはあまり考えられませんでしたが、ちょっとずつ気持ちが前に向いてきました。

 

 

大雨の被害がすごいことになっていますね。

九州や中四国の皆さま、くれぐれも体調にお気を付けください。

被災地で治療されている方、何もお力にされませんが前に進んでいけますように・・・・・・