「ぱっぱ」


幼い男の子がおとうさんに
とびつく

「ぱっぱ、おとといこ」

おとうさんから
返事はない

「ねんね?」

「ぱっぱ?」


だれもが涙をこらえられない

幼な子の無邪気な声

無邪気な言葉

無邪気な笑い声



どれだけの力になったか

どれだけの癒しになったか

なにより
どれだけの勇気を

パパにあたえてくれたか

君の存在は
薬以上だ


どうか力強くいきて
ぱっぱのように
たくましく
力強く成長してほしい


君の存在は悲しみを誘うが

それ以上に

チカラになる


ママの希望

遺された家族の希望


今はまだ小さいその手で
いつかママを支えて
ぱっぱが大事にしていた
最愛のママを
支えてあげてほしい


お疲れ様
あなたの生きた証は
私達の胸にも
しっかり
きざまれています


また会おうね




さびしくないというのは
うそになる

でも
生きて
いきぬいた
あなたは
立派です


おつかれさまでした
また会いましょうね