人生にはいろいろな苦難がある

 

そう思うときがあります

 

ある人の苦難はある人にとっては

ちっぽけかもしれないけど

その人にとっては

とても苦痛だったりする

 

 

人とくらべて、ではなく

自分がつらいことは

つらい

 

正直にみとめてあげていいと

思います

 

家族でもそう

 

がん治療中には

様々な体調変化があります

 

どんなに副作用対策が

進んだとはいえ

やはり、身体に全く負担がないわけではない

 

外来で化学療法を行うようになり

自宅で様子をみることも増えている

 

からだがきつい

つらい

なんだかイライラする

 

イライラしたり

怒りっぽいのは

体調の影響であることも多いですが

よくよく考えると

別に病気がなくてもイライラしたりは

ありますものね?

 

なにもせず

見守ってもらうこと

 

それも患者さんにとっては

安楽なこととなることも

少なくない

 

黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫からだ黒猫あたま

 

肺がん治療中の患者さんのご主人が

 

「なにもしてほしくないっていうんです」

「大丈夫か?って聞いただけなのに

怒ってきて」

「どうしたらいいのかわからなく

なっちゃいました」

 

 

患者さんはうつむきながら

聞いている

 

「なにもしてほしくない・・」

「なんかいらいらしちゃうんです」

「何に、誰に、っていうわけではないの」

 

「もうつかれたな、でもがんばらないと」

 

「わかってるんだけど」

 

「もうぜーんぶなげだして

おわり!って言いたいなっておもう」

 

そんなこというなよ・・・

 

と夫がいうと

 

くいっと夫の方をむいて

「だから!そういうのがいやなの」

 

「べつに投げ出さないから!」

「放っておいてくれればいいの!!」

 

 

「そういうのがイライラするのよ!!」

ムカムカムカムカムカムカ

 

 

夫が

一回りも二回りも小さくなってしまった・・・

 

 

なかなかむずかしいけれど

ご本人がやってらっしゃることを

そっと見守るときもあってもよいのかも、と

お伝えした

 

熊しっぽ熊からだ熊からだ熊からだ熊あたま

 

そんなことはとうのむかしにされているだろうし

釈迦に説法かもしれないし

 

家族だったら

放っておけないってのもわかるから

 

 

イライラするのも自然

イライラしている人をみてイライラしてくるのも自然

 

人間だから

常に平坦な感情でいられるはずはない

これは病気があるなし

関係ない

 

 

ほら

喜怒哀楽って言葉があるでしょう?

 

 

私も基本的には

仕事中はイライラしないように

感情を立て直すようにするのだけど

 

それでも時々さざ波がくるときがあって

人間まだまだ修行中って痛感するのだけどね

 

昨日はある患者さんに

 

「先生?なんか今日つかれてない?」

「いつもと違うよ?」

 

どきっとした

仲間との関係性になやみ

眉間にしわが深く彫り込まれていた・・・

しまった!!

 

すみません・・・と、謝ると

 

「いいよ〜謝らなくて」

「人間だもん」

「つかれるよね〜」

「でも1年つきあってくれてありがとう」

「末永くたのみます」

 

はい、もちろんこちらこそ

修行してきます・・・

 

「わたしも人生修行中だよ」

「一緒に修行しよう!」

 

良いお年を〜と

帰っていかれた

 

バイバイ

 

時にはイライラするよね?

患者さんも家族も人間だもの

にんげんだもの

 

生きているんだもの

 

病気があるからって

その人が変わったわけじゃないし

気を遣うことはあっても

気を遣いすぎる必要はない

 

にんげんだもの

 

病気があるなし、関係なく

イライラするものね?

 

よし

今日もスマイルスマイルスマイル

マスクでみえないけど

スマイルで行ってきます!!

 

 

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うちの老柴は

ひとりになりたいときは

そっとひとりですごしているなあ

 

人間がかまおうとしても

ふ〜と鼻をならして

さりげなく無視・・・

 

そうやってうまく

やりすごしているのだろうな

 

犬に学ぶ