NHKでコロナ禍の延命治療について

考える、というような趣旨の番組を

みました

 

当然

基本的には人を助ける

救命するための医療ですから

 

心停止時の心臓マッサージ

呼吸停止時の人工呼吸器装着

血圧低下時の昇圧剤

 

それらについて

当然行われる事が前提です

 

よく私がこの手の話をもちだすと

”ほら、かんわのひとが

延命治療はしなくていいって

いいだすよ”という雰囲気になりますが

今回は違います

 

 

基本的には救命のために

行われるべきだと

考えています

 

 

 

そこで、です

 

もし、自分だったらと考えてみます

呼吸不全が進行し

人工呼吸器の装着を提案されたとき

それしかいま治療の手立てがないというとき

 

20代だったら?

 

50代だったら?

 

70代だったら?

 

100代だったら?

 

 

そしてさらに

 

認知症があって、自分で自分のことを決められなかったら?

 

難治性の病の診断がすでになされていて

治癒困難とされていたら?

 

 

あなたはどう答えますか?

 

 

もしもの話ですから

答はないし、自分だったらどう感じるか。

 

私にはすでに両親はおりませんから

もし両親が今いて

亡くなったときと同じ状態だったとしたら・・・

 

 

コロナに罹患し、肺炎症状が増悪し

人工呼吸器に装着することを提案されたとしたら・・・

家族としてどう判断するか・・・

 

 

 

父は胆管癌、ステージ4の終末期

母は糖尿病、慢性腎不全、透析、認知症の終末期

 

 

 

 

冷たい娘とおもわれるかもしれませんが

人工呼吸器の装着は

希望しない

 

 

と思います

 

 

理由は

両者とも不可逆的である病態であり

重症肺炎から回復の見込みがすくない

とされているのであれば、

かえってつらい時間だけのばすように

感じてしまうから

 

もう一つは

基礎疾患のない若い方や

ましてや子どもさんで人工呼吸器を

必要とするような状態の方が

本来使用するはずの

人工呼吸器を人生の終末期、もしくは

終末期にいるとおもわれる両親が

使用していることで

病院を移動しなければならなくなったり

状態が変化してしまったりすることは

避けたいから

 

 

医療には限りがあります

マンパワーも、資源も病室も

 

 

もちろん

意識がなくても生きていて欲しい

そこにいてほしい、と願う気持ちも

きっとわいてくるだろうと思います

 

決めることは難しい

 

 

でも

 

 

わたしだったら

そうするだろうな、と思います

 

もちろん、これはもしもの話

 

 

実際には、親戚や妹などは

なんとかしてもらいなさい

やれることをぜんぶやってください、と

頼むかもしれないので、

わからない

 

 

本当に難しい

 

 

今できること

 

不要不急の外出をさけ

みんなでコロナからなるべく遠ざかるようにして

 

高齢者や体力の弱った方に

無用に罹患させないように注意すること

 

これで重症化を防ぐために

なにより大事なことではないかと思います

 

 

私はコロナ診療の最前線にはおりません

コロナ診療にあたっておられる関係各所

関係スタッフの心労、疲労はホントに心配です

そして頭がさがります

 

でもコロナ以外の患者さんのために

全員がコロナ診療にまわらなければ

ならないことは絶対に避けなければいけない

 

 

だからこそ

みんなで感染を避けましょう

 

 

 

 

そして、話し合いたくないことだけど

 

もしも、の話も

しておくとよいのかもしれません

 

コロナに罹患すると

面会もできない

最期をむかえるときの面会もできない

 

やっぱり感染を防ぐことがなにより

大切だ、と気づくのかな、と

思います

 

 

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あなたがわたしを

わたしがあなたを

守るんだよ