みなさまおはようございます

 

昨日は寝落ちしてしまってガーン

きづいたら

たくさんのご訪問!

ありがとうございます

 

さてさて

病院を受診するとわかるけど

患者の立場から

医師や看護師に意見するって

すごくすごく勇気がいりますよね

 

ある患者さんが

泣きながら緩和ケア外来に

やってこられましたことを

思い出しています

もともとは骨転移の痛みがつらくて

生活できない、ということで紹介

もう1年以上のおつきあい

でも少し腫瘍マーカーが上昇したので

治療内容の変更を提案された方

 

 

「治療をうけたくないんだったら

もう緩和だけにしたらいいでしょ!!」

「がんの治療をうけたくないなら

こちらの外来にはかからなくていい」

「そんなに心配っていうけど

ぼくらのことが信用できないの?」

 

そう言われたんです・・・

治療をうけたくないって

言ったわけじゃなくて

治療が心配、副作用が怖いですと

話したら

”そんなこと大丈夫と伝えている”

”大丈夫って言ったら大丈夫だから”

”信用してないの?”

 

そういわれちゃって・・・と

涙ぐまれる

 

忙しい外来の中で

そんなに心配しなくても

大丈夫だよ、と伝えたのだろうけど

 

患者さんの気持ちは

そこじゃないのだろうと思う

 

心配、ということばの一言に

たくさんの想いが含まれている

もちろん副作用のことも心配

それによる体調変化も心配

 

だけど

この患者さんの一番の

心配事は

 

生活ができなくなること

副作用で動けなくなって

家で生活できなくなること

それが一番の心配

 

だから

多分薬がいや、とかでもなく

単に飲みたくない、とかでもない

 

すべてひっくるめて

一言で言うと

“心配”となる

 

心配しているけれど

主治医の先生に不満があるとかじゃなく

 

ただただ心配

新しい薬にかわったりすれば

ただただ心配

それだけなんだろう

 

なんでそういう物言いをしてしまうかなあ

 

なんでそうなっちゃうかなあ

 

ぼたんの掛け違いだけど

 

もうちょっと優しく言えないかなあ

 

医師から

”心配ですよね?”と言われるだけで

患者としては

そうなんです、心配なんです・・・と

 

コミュニケーションだってうまくいくのにねえ

 

 

緩和外来の役割

 

愚痴をこぼしたり

泣いたり

怒ったり

 

そういう気持ちのつらさを

言葉にしたり

涙にしたりで

和らげていいところ

 

私はそう思ってるよ

“愚痴外来”

 

それも大切な

緩和ケアの仕事だと思ってる

 

家族にも主治医にも

みせてはいけないと思っている

弱音があったら

 

どうぞどうぞ

いつでもはきだしにきてください

 

たくさんの愚痴の壺を準備して

お待ちしています

 

 

もちろん愚痴だけに

とどまらないときは

しっかり対応します

とことん考えます

どうするとあなたが安心して

治療をうけられるか、を

どうすると安心して

生きていけるか、を

 

そして

 

たとえ緩和だけの外来に

通院する事になったとしても

それまでの医療者が見捨てたとしても

私達からしたらそれからがまたはじまり

 

次の生き方を考えるために

最大限考えます

 

緩和だけの外来にかかって

予想された余命なんてふきとばして

生き抜いた方も、生きている方も

大勢いらっしゃる

 

それは事実

イメージはイメージ

それをどう考えるかは

人それぞれだ、とおもっているから

 

緩和外来は

真のバリアフリー

心もバリアフリー

 

患者も家族もスタッフも

みんな互いを尊重

それぞれの立場を尊重

 

 

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