人生には幾多のつらいことが

あるけれど

 

 

難治性の病気になるとか

つらい別れの経験とか

 

挫折とか

 

 

その時々

自分をどう保ってきたか、ということは

とても大事なことです

 

そしてひとそれぞれである、ということです

 

 

がんの告知を受けたときや

再発の告知をうけたとき

 

 

「大丈夫です」と話す事も

 

「そんなはずはない」と話す事も

 

「・・・・」沈黙してしまうことも

 

 

その他もいずれも自分の心をまもるために

自然とおこなわれている心の防御

 

 

時々私達は伺います

これまで、ストレスと感じる事があったときに

どうやってのりこえてきたか

 

意識していないこともあるので

会話の中から一緒に考えたりすることもあります

 

 

あるひとは

 

ひたすら眠る、と話すでしょう

 

 

ある人は

 

何かの趣味に没頭する、と話すでしょう

 

 

またある人は

 

何もしない、と話すでしょう

 

 

 

そして

ネットでしらべまくる、という人もいるでしょう

 

 

 

 

どれも心を守るために

行われている対処法であることがあります

 

 

 

ですので

 

 

「がんといわれたのに、あんなに好きなことばかりして」

「病気のこと話そうとも調べようともしないんです」

 

とか

 

「もう治療法がなくて、といわれたのに、いつもと

変わらずにすごしていて、大丈夫でしょうか?」

「病気のことをきいてから、食欲はないし

あまりねむれない。でもテレビはみています」

 

など。それぞれちがうものです

 

ほとんどの場合は2週間以内に

通常の本人にもどってきます

 

きっとなにか、その人なりのやり過ごし方があるのでしょう

 

そっとみまもるのも

周りの人の役割かもしれません

 

 

最大でも1か月

 

 

声をかけたくなっちゃうかもしれないけど

自分なりに自然と心が

平常運転に戻れるように調整していることも多いから

 

 

そっと見守る

 

慌てない

 

 

 

1か月をこえても心配なとき

 

それは医療者に相談をしたほうがいいかも、です

 

 

 

 

早期からの緩和ケアがうたわれる理由は

 

やはりこれらのストレスを

一緒に対話していくことで

すこしでも荷物を減らせるように

 

考えていく必要が

あるからなのだと思います

 

 

手術でも抗がん剤でも放射線治療でも

やはり

ストレスぜろっていうわけにはいかないし

 

 

そう思うと

患者さんみなさんの生活を

まもらなければと思うのです

 

 

そして

患者さんをみつめる

家族の負担も大きいですから

しっかりとささえたい、って

思うのです

 

みなさんはどうやって

つらいことから

身を心をまもっていますか?

 

 

 

 

私は犬とたわむれるのがストレス発散ですが

 

犬からするとストレスかも

 

お互いに距離は大事ってことですな